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2006年6月12日 (月)

嫌われ松子の一生 -山田宗樹

嫌われ松子の一生 (上) Book 嫌われ松子の一生 (上)

著者:山田 宗樹
販売元:幻冬舎
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最後の最後で、自我がない自分を省みてしまう

 子供の頃から何故だか結婚できないような気がしていた。

 そしていつの頃からか、失礼ながらホームレスの方をみると、未来の自分のような気がしてならない。

 だから、「信じれば必ず夢はかなう」という言葉は、私にはすこし怖い。

 私のそれは、呪いのように、私の生活をまっすぐにそこにむかわせるような、そんな気がしている。

 「嫌われ松子の一生」の映画の予告をみて気になった。で、映画よりなんとなく原作が気になって読んでみた。

 痛かった。

 松子はバカだ。

 根性も、情熱も、勇気も、人一倍もっているくせに、そのことに自分で気づかない。

 ちがう。気づいてはいるんだろうけど、「人に求められる」っていう気持ちにすぐ負ける。

 松子は中途半端だ。

 松子が持ってる「いい子ちゃん」でいたいという気持ち、他人名義ならどこまでも一途になってしまうところ、自分の意志があるようで全くないところ。

 そのどれもこれもが、何か偏っている。それは、外からみると一目瞭然だけど、きっと本人には全く見えない。それがわかるから、なお、もどかしい。

 松子は間が悪い。

 だからこそ、呼び寄せてしまう不幸もあるのだ。

 

 別に松子は不幸な自分を思い浮かべていたことはない。それなのに何故だか、私の思い込みしている部分をちくちくと刺す。

 早く、自分のこの、性格をなんとかしよう。まじめにそう思ってしまった。

 この本と、芥川龍之介の「朱雀門」は、私の未来を戒める。そんな気がしてしょうがない。   

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