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2006年6月25日 (日)

元気になる方法の一つ

 浮気した場合、男は女を憎むけれど、女は相手を憎む。

 小説でそういう文章を読んだときからそれがずっと不思議だった。そして、実際に周りの友達が、彼氏、旦那の、その先にいる相手を悪くいうのを聞いても。

 私が失恋したときはいつも、ただ悲しいだけだったから。

 遅くまでくだらない話をしつづける。相手の髪に、手に、ふれる。

 そういう事がもうできない。その事実が悲しくて悲しくてただ痛い。

 相手の事も、その向こうにいる女の人の事も、うらやましいとは思っても憎む理由がやっぱりわかっていなかった。相手とその女の人との問題と、私と相手との問題は関係ないもの。そう思っていたし。 

 さて、今年、私はある女の子を嫌いになった。

 彼女の持つ性格で嫌なところが眼につくようになったからなのだけど、そのきっかけになったのは、本当は、彼女がある男性を好きだという事を知ったことだと思う。

 彼女の行動があざといものにみえてきて、私はどんどん彼女が苦手になっていった。

 そんなある日、彼女の言動を聞いて、私はすごく感情的になった。ひらたくいえば、その瞬間、彼女をすごくすごく憎んでた。

 

 正直にいうと、そのまま憎んでいた方が、私は今もっと元気だったかもしれないな、と、ちょっとだけ、思ってる。

 

 なのに私は気づいてしまった。

 激しく憎んだその何秒か後、「今、何か感情をすりかえませんでしたか?」と、自分に問いかけてた。

 「そのとおり。」と自分は答えた。

 つらい気持ち、やり場のない気持ちが持つパワーを、彼女へ、それもネガティブな感情に変えて、むけてるだけだよと、自分は言った。

 それで、冷静になってしまった。

 ああ、そうか、と、私はため息をつく。

 相手も、むける感情も、間違えちゃいけないな。

 思い過ごしも恋のうちはサザンの名曲。思い過ごしの憎しみは自分勝手な元気になる方法だと知りました。

あくまで私の場合ですが。

 彼女のことはやっぱり苦手です。

でも憎むほどの興味はもうなくて、ただ、思い過ごせなかった真面目な自分がちょっとつまらないと思いながら苦笑いするしかありません。

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コメント

自分のこころのダイナミズムを的確に自己分析されていて、すごいなあと思いました。

楽しいことや好きなことに意識を集中させるように普段からしているので、あまりトラブルはありませんが、それでも社会で荒れた気持ちの人にからまれることがあります。

そういう時、妙に冷静になってしまうのです。

きっと見切りというか見限りが早くなったのでしょうね。自分の時間が有限だと思うと、つまらない感情に時間をとられたくない、と思うのです。それがうまくいくためしは少ないですが。

元気になる方法、自分を欺く方法など、磨けばいい生活の技術になると思いました。

投稿: チャーリー | 2006年6月25日 (日) 06時23分

チャーリーさんへ

 我ながら、あまり美しくない気持ちをさらした文章でした。夜中のラブレターと同じく、今みると、ちょっと恥ずかしいというかなさけないというか。
 
 チャーリーさんが書かれたように、楽しい方向に向けられる技術を身につけねば。
 とりあえず、本日はこれからお散歩に。
 せっかくの休日、ひきこもっててはいけませんねw。

投稿: ももんが | 2006年6月25日 (日) 11時10分

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