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2006年7月23日 (日)

たんぽぽのお酒 -レイ ブラッドベリ

たんぽぽのお酒 Book たんぽぽのお酒

著者:レイ ブラッドベリ
販売元:晶文社
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夏には新しいスニーカー、だよね、やっぱり

 

 はじめてまともに徹夜したのは、中学生のとき。夏の初めでした。

試験勉強をしつつ、ラジオをきいているうちに、気がつくと外が明るい。

ついさっきまで真っ暗だったはずなのに。

 

 外が明るくなると、不思議な事に蛙の声より虫の声がめだつ。それに鳥の声が加わってくる。

 蛙も虫も鳥も、自分にとっては鳴いていることにすらきづかないほどBGM化しているから、声の持ち主が切り替わるときに鳴いている事にようやく気づく。そんな事もはじめて知った。

 そっと外にでると、少し肌寒く、薄く霧までたちこめているような気がする。

 庭の木にも野菜にも、朝露がびっしりついている。

 もうしばらくしたら、暖められて生きている植物のにおいを放つだろう、そして蒸発しきった頃、すっかり暑い夏の日になる。

   

 「たんぽぽのお酒」は夏のはじまりからおわりまで。

 冒頭のダグラスがおこなう夏の儀式。そしてそこにある夏は決して私とかぶるものではないのに、何故か、田舎の夜明けを思い出させる。

 そして同時に、今、よく散歩しにいく大きな欅がそびえたつ公園の、夜明けの雰囲気も思い出させる。

 1928年の夏も、1985年の夏も、2006年の夏だって、同じ。

 いつだって、夏のはじまりはわくわくさせる。 

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