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2006年7月13日 (木)

上弦の月を喰べる獅子 -夢枕 獏

Book 上弦の月を喰べる獅子〈上〉

著者:夢枕 獏
販売元:早川書房
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タイトルで座布団一枚

 いい映画はたとえ難しくたって、子供でも好きになる。

 それはわかります。

 目利きの人が言う。「良い物は普遍である。誰がみても感じる良さがなければ駄目だ」

 それもわからなくもないです。

  

 けれど、受け取る側にその準備がない場合には、やっぱり良い物でも良い、とは思えないのじゃないかと思います。

 少なくとも私は、大抵の場合、「一期一会」といわれても、その時の自分がそれを求めていなければ、良い物だろうといらないのです。

 何年も前から知っていた友達をふいに好きになったりするような出会いが、映画やものや本だってある。

 

 「上弦の月を喰べる獅子」は、最初に買ったときに読んだまま放置し、4,5年後、再読したときに、そのままはまりました。

今となっては、最初に読んだときに、何故はまらなかったのかが不思議なほどです。

 螺旋収集家と岩手の童話作家。

 「問い」に答えるために、頂上をめざす、ありとあらゆる生き物達と、その進化の過程。

 「正しい問いはそれ自体が既に答えである」 という言葉に衝撃をうけ、

 また、この「問い」の答えを正しく答えきる主人公にやられました。

 「汝は何者であるか?」

  

 最初に読んだ頃、自分はこの「問い」が難しいと思えるほどには熟成していなかったんだろうな、きっと。

 ...目利きといわれる方々の場合は、常にその準備を持つことこそが、「目利き」たるものの資格なのでしょう。

 私はどうも目利きにはなれないらしい。

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コメント

昨日の文章が気に入らず、少々直しました。

 追加した文章に、「私は目利きになれない」と書いて、なおしてから気づきました。
 自分の文章の熟成度合いもよめないようじゃ目利きどころか駄目駄目じゃんw。

投稿: ももんが | 2006年7月14日 (金) 02時00分

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