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2006年7月22日 (土)

蝶々の纏足・風葬の教室 -山田 詠美

蝶々の纏足・風葬の教室 Book 蝶々の纏足・風葬の教室

著者:山田 詠美
販売元:新潮社
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写真がありませんでしたが、「ひざまずいて足をお舐め 」が好きです

 

 「蝶々の纏足」を読んでファンになりました。中学生の時です。当時、新刊ででたばかりでした。

 とても気に入ったので学校に持っていって友達にすすめていたとき、近くにいた先生が本を手にとって、品の悪い笑い方でいいました。

 「この作家は、ヌードモデルやってる風俗嬢なんだぞ」

 そのせりふにショックをうけたのを覚えています。当時は中学生だったからとはいえ、ショックをうけたという事実にまたショックでした。

 今ならこういってやるのに。

 「立派な職業じゃん。だからなんだ?」

 

 あの先生は、山田詠美さんの著作を読んだことなんてなかったんだと、思います。

 

 「せつない気持ち」を、こんなに美しい文章で書く作家さんを他に知りません。

 しかもそれは、「機能美」の美しさ。よけいな飾り物も比喩もなく、「せつない」という感情を的確に伝える事、それを目指していった結果、副産物として美しさもでてきた、という風情な文章です。

 ご本人も言われているとおり、どの小説も「文章だけ抜き出したら純文学」だと思います。

 どの本も大好きですが、「熱帯安楽椅子」「ひざまずいて足をお舐め」「ぼくはビート」「トラッシュ」、「風味絶佳」が私のお気に入り。

 ちなみに初期の作品は舞台が六本木のクラブの話が多いです。

 田舎出身の私にとっては憧れというよりは別世界の場所でした。

 今、毎日、通勤しているこの六本木が、あの小説の舞台かと思うとなんとなく不思議な気分です。

 私にとっての六本木の遊び場は決してクラブではなく、せいぜい「青山ブックセンター」ですからw

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コメント

教師は、えてして世の低俗な大人のあり方を教えてくれますね。すべての教師がそうではないけれど、守られた世界、保障された世界、みんなに「先生」と呼ばれる世界になじむと「低俗」になるような気がします。

「ひざまずいて足をお舐め」は、言葉の力が強すぎて、書名だけで身をひく。最近のチャーリーのおこりそうな時の怒りの沈静法は、こころの中でこう呟くこと。

「このイベリコ豚め!」・・・この言葉は魔法のコトバ。

効きますよ。

投稿: チャーリー | 2006年7月22日 (土) 07時33分

>チャーリーさんへ
 
 先生は、いつも公明正大、清廉潔白でいなくてはならないとは思いませんが、あの先生を思い出すたびに、反面教師、という言葉がうかびますw。
 
 「イベリコ豚」、今日入ったカフェにありました。「イベリコの生ハム」。
 ののしり言葉につかったら、イベリコ豚さんがかわいそうだ!と思うほど大変美味しかった。
 だからといって「ひざまづいて...」とも思いませんがw。

投稿: ももんが | 2006年7月22日 (土) 23時44分

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