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2006年8月22日 (火)

深夜特急 -沢木 耕太郎

深夜特急〈1〉香港・マカオ Book 深夜特急〈1〉香港・マカオ

著者:沢木 耕太郎
販売元:新潮社
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特急といってもバス

  旅行をほとんどしません。

 金銭的な理由もあるけど、性格だろうな、と思っています。

 観光地で育ったからでしょうか。
 自分にとっては訪れた地でも、暮らしている人にとっては生活の場なんだ、なんて感じてしまうと、うかれた気分もふっとびます。旅行ではなく、生活する人にあこがれてしまうのです。

 目的がある場合は別です。
それがたとえ「そこで本を読む」とか「だらだら散歩をする」でもかまわない。
それこそ、「その地で、あてどもなくさまよう」のだって、それが目的ならば、全然OK。

 「日常から離れるのが目的なんだ」といわれれば、なるほど、と思いますが、
少なくとも私は一日やそこらでは日常から離れられない。

 結局、私がでかける場所といったら生活圏内にある場所ばかり。
新宿御苑で梅見、上野でお花見、海ほたるからみる夜景、観音崎からみる夕日。
近場で行きたい場所、やりたい事がやまほどあるので、今はそれで満足しちゃってます。

 旅行者にはなれないたちなんだろうなと、しみじみ感じます。

 
 「深夜特急」は全6巻。
これは旅行記ではもはやありません。主人公である著者の行動記録です。
日本から、ロンドンまでバスでゆく。
友達と賭けがきっかけだけど、主人公は全く急ごうとはせず、気に入った土地には満足するまで滞在します。
 旅行ではなく、生活する人の眼で書かれているからこそ、何度も読みたくなる。
 旅行者ではなく、居住者になりたい私にはそこがここちいい。
 

 ちなみに、せっかくだから、の「せっかく主義」で、普段、行きもしない美術館や神社、仏閣に行く人達を、正直、なんだかなあと思っちゃったりしています。
 格安ツアーを申し込むのにためらってしまうのは、その偏見が原因かもしれません。

 つべこべ言わずに、行って楽しんだもん勝ち、とも思うのですけどね。

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