« ホワイトナイツ 白夜 | トップページ | クラインの壺 -岡嶋 二人 »

2006年10月12日 (木)

おろしや国酔夢譚 -井上 靖

おろしや国酔夢譚 特別版 DVD おろしや国酔夢譚 特別版

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2005/01/28
Amazon.co.jpで詳細を確認する

映画もよかったけど、ちょっと短い...。

 

  自分にとっての有名人が、人にとっても有名人とは限らない。
 
 高校生の時、「小泉今日子の顔がわからない」と、友達に言われて驚いた。
 当時、小泉今日子は第一線で活躍している真っ最中。CMにもTVドラマにも映画にもやまほどでていた頃だったので、顔がわからない、というのが信じられなかった。
 
 友達と話していたら、「太宰治?知らない。」と言われて驚愕した。試しに三島由紀夫、川端康成、の事も聞いてみたらやはり知らなかった。彼は大学受験をした経験があるはずなのに。
 
 そして私は、マジック・ジョンソンと間違えて、「エイズにかかったのはマイケル・ジョーダン」と思い込み、兄をのけぞらせた。

 名前が知られている人でさえ、今生きている人に対してさえ、そうなのだ。
 じゃあ「大黒屋光太夫」が、あまり知られていないのも仕方がない、そう思う。それでもちょっと悔しい。もったいない。

 
 「おろしや国酔夢譚」の主人公、大黒屋光太夫は実在の人物。

 船頭としてロシアの端っこの島に漂流した彼は、日本に帰るという夢をあきらめず、ロシアを横断するように移動し、エカチェリーナ2世に謁見までして、10年かけて日本に帰国した。

 この本を読むまで、大黒屋光太夫なんて、名前しか知らなかった。読んでから、こんなドラマティックな人生を歩んだ、かっこいい日本人がいたことを人に伝えたくなった。もちろんそれは、井上 靖さんの小説の力もあるかとは思うけれど。

 ちなみに「小泉今日子」を知らなかった友達は、お相撲さんの名前は詳しかった。お気に入りの力士について、彼は延々と話してくれたけど、その力士達のことを、私は誰一人として知らなかった。
 もう名前も忘れてしまったその力士も、大黒屋光太夫も、一部地域で有名人。誰かに伝えたくなる魅力を持つ人というのが有名人の条件だから。

|

« ホワイトナイツ 白夜 | トップページ | クラインの壺 -岡嶋 二人 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

ももんがが、ロシアで大黒屋光太夫と、日本人など詳しかった
川端康成などを経験するみたい。

投稿: BlogPetのがんもも | 2006年10月12日 (木) 16時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/36039/3775493

この記事へのトラックバック一覧です: おろしや国酔夢譚 -井上 靖:

» 大黒屋 [大黒屋]
大黒屋 [続きを読む]

受信: 2006年11月27日 (月) 14時27分

» 質屋大黒屋 [質屋大黒屋を利用しよう]
質屋 大黒屋は持参した品物を適正に評価し、それを担保として大切にお預りしながらその場で融資するお店です。 [続きを読む]

受信: 2007年1月17日 (水) 00時48分

« ホワイトナイツ 白夜 | トップページ | クラインの壺 -岡嶋 二人 »