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2006年10月13日 (金)

クラインの壺 -岡嶋 二人

クラインの壺 Book クラインの壺

著者:岡嶋 二人
販売元:講談社
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実際におこっても不思議じゃない、今日この頃

 間違っていたらすみません。

 外側と内側の、面が交差しないのにその空間はつながっている、というのがクラインの壺の特徴です。

 その「クラインの壺」。模型をはじめてみたのはNHK教育の番組でした。多分、小学生か中学生の頃です。

 クラインの壺については、メビウスの輪の親戚のようなもの、という事だけ知っていました。よもや模型があるとは思ってなくて驚きました。そのうえ、その模型はガラス製なのでTVではよくその形がわかりません。ただ、奇妙にねじくれたその形に魅かれて、本物がみたくて仕方ありませんでした。

 後に、ネット上で、「4次元空間でのクラインの壺を3次元に射影した画像」というものをみました。サイトそのものは、もはや私には理解できない次元の内容でしたが、画像は興味ぶかいものでした。

 それは私がずっと思っていた、あの壺の形でもなんでもなく、奇妙にねじれたドーナツのような形でした。

 

 岡嶋二人さんの「クラインの壺」は、3次元では表現できないその形を文章であらわしてくれています。

 題材そのものは、タイトルのおかげで微妙に小説の先が読めてしまったくらいにシンプルですが、その文章力で時間と空間を見事につながり、3次元にいる私は読んでいる間中、まごまごさせられました。

 

 TVでみたガラス製の模型。今では、あれが擬似「クラインの壺」であることを知ってます。残念だけど3次元では作れないものだという事も。

 それでもやっぱり、あの模型は欲しいです。

 あの模型をつくったガラス職人は岡嶋二人さんと同様、私に4次元をかいまみせてくれたもの。

 数学者よりずっとわかりやすく、ずっと素敵に。

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