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2006年11月13日 (月)

ジョゼと虎と魚たち -田辺 聖子

Book ジョゼと虎と魚たち

著者:田辺 聖子
販売元:角川書店
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大阪弁がやわらかく聞こえる

 だって、しゃあないやん。

 大阪弁でそんな風に書かれると、そこに開き直りとも潔さとも思われる、すがすがしさを感じます。

 だって、仕方ない。

 標準語で思ってみても、なんだかネガティブなあきらめ感がただよいます。とても大阪弁には勝てません。

 私のまわりに素の大阪人は少ないので、大阪弁と接する機会は、田辺聖子さん、通称お聖さんの小説くらいしかありません。

 大阪弁が、明るく潔く聞こえるのは、田辺さんの小説が、あっけらかんとしているからかもしれません。

 

 ベタベタな大阪弁で書かれた、ベタベタな大阪人の物語。

 決して軽い内容ではない男女の話を、重い気分にならずに読めるのは、決して大阪弁で、ベタなギャグがはさまってるからだけではありません。

 潔い人、潔くない人、悩む人、困っている人。どの主人公もどの登場人物も、誰も悪くは思えない。

 優しい目線で、しゃあないなあ、とお聖さんが笑っているような、そんな気がしてくるのです。

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