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2006年11月13日 (月)

不健全な精神

 好きな人と会えなくなってから、胸にかたまりを感じていた。

 それはつらくなるたびに重さをまして、硬さもまして、そのうちひび割れてきたりまでして、胸の痛みを増していた。

 今までにはなかったその痛み方に、私は私の性格が何か壊れてしまったのだと思ってた。

 PTSDとはこういうものか、と思うほど。二度と、もう戻れないかと思うほど。

  

 好きな人からきちんと答えをもらった次の日。

 眼が覚めたときには、かたまりは消えていた。かたまりがあった場所には、底にさらさらとしたものだけが残っていた。それは覚えがある痛み、純粋に、恋をなくしたというだけの痛み。

 かたまりは、嫉妬と執着だったのだと知った。

 鏡をみたら、ここ半年ほどの老けたと感じた顔は消え、なじみのある、かつての顔に戻っていた。

 健全な肉体に健全な精神は宿る。けれど、不健全な精神は肉体にも影響を与えるものだとも気づいた。

 鏡の前で、声をたてて笑った。

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コメント

良かったです。

投稿: チャーリー | 2006年11月13日 (月) 19時29分

>チャーリーさんへ
 いつもコメントありがとうございますm(__)m。
 悲しい気持ちはかわらなくても、へこむことがあっても、おかげさまで、とりあえずもう大丈夫かなと感じます。
 今現在でも、かたまりは復活することなく、今日も元気です。

投稿: ももんが | 2006年11月13日 (月) 22時25分

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