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2006年12月17日 (日)

百鬼夜行抄 -今 市子

百鬼夜行抄 (1) Book 百鬼夜行抄 (1)

著者:今 市子
販売元:朝日ソノラマ
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祖父、蝸牛の作品をちょっと読みたくなる

 梨木果穂さんの「家守綺憚」でもそうですが、古い家に住んでいると、何かいるのは当たり前と思ってしまいます。

 具体的な何かをみたことがある訳ではありません。

 夜中に猫の視線がうごく。

 家鳴りが頻繁に起こる。

 集中力が途切れた時、集中していた間に耳元で誰かが話していたような気がする。

 その程度です。でもその程度の積み重ねが、不思議を不思議にさせなくする。

 

 ただの古い家でもそうなのです。

 「百鬼夜行抄」の主人公、律のように、「見えてしまう」上に怪奇小説家の祖父がいたなら、その家に何かが集まってくるのは絶対です。

 この話は、幻想的な話にありがちな「仲良くなる」「敵になる」ようなシチュエーションはあまりありません。

 祖父は同様に「見える」律に「しらんぷりをする」よう教えます。

 タイトルにある百鬼夜行に登場するような具体的な妖怪はほとんどでてきません。けれど確実に、そこにいる何かを、その何かが持つ特性を上手に形にする。

 昔、人と何かは、相容れなくても共存できた。そんな気がしてきます。

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