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2007年1月 8日 (月)

青山 二郎の話 -宇野 千代

青山二郎の話 Book 青山二郎の話

著者:宇野 千代
販売元:中央公論新社
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通称、じいちゃん

 装丁家、青山二郎さんのことは白州正子さんの書籍で知りました。

 東京の青山という地名の元になっている青山家の息子。稀代の目利きで、白州さんの師匠筋。

 ミーハーなので、昔の金持ちで奔放に暮らしていた人に弱いです。その上、自分の意見を言い切ってしまう自信を持つ人にはなおのこと。

 白州正子さんの旦那さん、白州次郎さんも同様。この書籍の記事でも書きましたが素敵です。ただ、白州次郎さんと青山二郎さんは、似て異なる、また違った魅力です。

 

 ただし青山二郎さん自身の魅力をさぐるならば、白州正子さんの「今、なぜ青山二郎なのか」より、宇野千代さんのこの「青山二郎の話」の方がより楽しめました。

 宇野さんは、青山さん自身の記録とゆかりある人の証言をからめて、青山さんの思い出を語っている。その色気ある目線で青山さんをみる、調べる。

 女性らしい、でも作家の冷静な目で語られる青山さんは、決して立派な人でなく、近くにいたら大変迷惑なキャラクター。そのくせ近くに寄らずにはいられない魅力がある、大きな子どものような人。

 青山さんの話を読みながら、宇野さんの気持ちをもかすかに感じるこの本は、評論というよりは私小説。

 魅力ある人には私は弱い。

 そしてきっと、宇野さんも弱かったのだろうな、と、文章のはしばしから感じてしまう。

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