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2007年1月29日 (月)

Solitude Standing -Suzanne Vega

Solitude Standing Music Solitude Standing

アーティスト:Suzanne Vega
販売元:A&M
発売日:1990/10/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

低く歌う声が、なぜだか響く

 「Tom's Dinner」という、アカペラで歌う曲に魅了されました。

 高校生の頃です。

 歌詞をそらで書けるほど、聞き込みました。

 だから、この曲が、クリネックスティッシュのCMで使われたことはともかく、

 「呪いの歌」という噂がまことしやかに流れたときは、むちゃくちゃ腹がたちました。

 確かに、ささやくような歌声だけど。

 魔力があるような不思議な声だけど。

 この曲は、ダイナーの片隅でコーヒーを入れてもらうのを待っている男の子の歌。

 外は雨。かさを閉じながら現れる女性客と、彼女を応対する店主?。それをみている男の子の歌。

 決して呪いの歌なんかじゃありません。

 このアルバムに入っている、幼児虐待を歌った「ルカ」と一緒に、私の口ずさむ曲の筆頭です。

 ただ私の歌声では、家族には「念仏を唱えているようだ」と言われてしまいますが。

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2007年1月28日 (日)

お父さんは時代小説が大好き -吉野 朔実

お父さんは時代小説(チャンバラ)が大好き Book お父さんは時代小説(チャンバラ)が大好き

著者:吉野 朔実
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

シリーズ化して現在4冊でています

 本好きな友達を探すのって結構難しい。

 本を読む人がまず少ない。いてもジャンル違いが多い。同じジャンルでも語りあうのが好きかどうかがわからない。

 だからこの本にでてくる人達と、ぜひお友達になりたい。

 あーでもないこーでもないといいながら、本の話が、ああ、したい。

 

 この本は「本の雑誌」に連載されていた、本をネタにした漫画です。

 漫画家としての吉野朔実さんが好きでしたが、いまや彼女の好むもの全般が好きです。

 漫画、エッセイ、映画批評、等、幅広く活動されていますがどれもこれもが私の好み。

 だから、正直、この本をここで紹介するのはちょっとネタばれになってしまいます。

 なぜならこの本で存在を知って読んだ本はかず知れず。そして気に入って、ここでとりあげたものもあるからです。

 これも盗作というのかどうかは知らず。でもやっぱり薦めずにはいられない。

 この本はシリーズ化していて、「お母さんは「赤毛のアン」が大好き」「弟の家には本棚がない」「犬は本よりも電信柱が大好き」まででています。

 どれもおすすめです。

 既に読んだ本についての話だと嬉しく、読んだことのない本だと興味をそそられる。

 昔、「新潮文庫の100冊」一覧で何冊読んだことがあるかチェックした、あの少しマニアな楽しみ、マニアな感覚をくすぐってくる。

 「本の雑誌」。やるなあ。

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2007年1月27日 (土)

きのう新潮社で(BlogPet)

きのう新潮社で、完結するはずだったみたい。


ももんがが
激しい何かを自分もまた持っている、がんもものママと彼女の母だけがそれを知っている、そんな気がしました。

って言ってたけど…*このエントリは、B l o g P e t(ブログペット)の「がんもも」が書きました。



*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「がんもも」が書きました。

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そのうちに

 大抵の道は、いつかのはじめての道で、

 大抵のことは、いつかのはじめてのこと。

今はこんなに大好きな道で、大好きなことも、

最初はどきどきしたり、失敗したり、わくわくだったりするはず。

 だから、今はちょっと苦痛でも、きっとそのうちに大好きになることもあるだろう。

 

なんて言い聞かせながら、はじめてのことを色々と試みてみるけど。 

 そんな修行のような気分で楽しいわけがなかろうに。と、自分でつっこんでもみる。

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2007年1月25日 (木)

月の扉 -石持 浅海

月の扉 Book 月の扉

著者:石持 浅海
販売元:光文社
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誰も悪くないと、いってあげたいけど

 良き指導者を、心のどこかで願っているときがありました。

 指導者、という言い方は正しくないかもしれません。指図されたいわけではなく、ただ、うなずいて、大丈夫。そういってほしい。

 それを言ってくれるその人は、誰より自分が信じられる相手でないと。

 そして自分に弱音はいわない人でないと。

 四六時中、安心して頼っていい相手。そんな人がほしい、と、自分勝手にも思っていました。

 よくも宗教にはまらなかったと思います。

 

 「月の扉」には、カリスマ性をもった人物がでてきます。彼自身はどうというわけではありません。

 ただ、そのカリスマ性ゆえに、人を混乱させる。

 信頼しきっている人は、彼名義で堂々と、悪意を持つ強さを手に入れる。

 依存する人達は、彼のためのようで、実は自分たちのために事件を起こす。

 恐れる人達は、その恐れ故に彼の行動を監視する。

 これは全ての人達が自分の望む幸せを彼に求めた結果、起こってしまった、やるせない事件。

 自分が幸せになりたい、と、なりふりかまわず思っているという点で皆同じ、弱い人達のお話。

 

 幸か不幸か宗教にもはまらないまま今にいたってます。もうそんな指導者はいらないし、むしろ出会いたくありません。

 この「月の扉」を読んで、その気持ちは強くなりました。

 自分は虎の威をかる狐に簡単になる。それを知っている。

 私もまた、彼にむらがる一人に簡単になるでしょうから。

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2007年1月24日 (水)

裁判長!ここは懲役4年でどうすか - 北尾 トロ

裁判長!ここは懲役4年でどうすか Book 裁判長!ここは懲役4年でどうすか

著者:北尾 トロ
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

不謹慎といわれれば返す言葉もないですが

 裁判というものは、映画や本やドラマ以外に縁がないです。

 だから、誰でも傍聴できるとはいえ、世の中に裁判マニアさんがいるなんて思いもしませんでした。

 いるんですね。

  

 この本は、やはり裁判初心者の北尾さんの、裁判ウォッチャーとしてのルポの数々。

 有名人やオウム関連の裁判だけでなく、一般人の裁判風景。詐欺や麻薬所持、わいせつ行為に、殺人事件。

 もちろん許可とったり少々内容を変えたりしてるのだろうけど、書いちゃっていいんだろうか?と思うくらい、実際の裁判の内容および状況が書かれてて興味をそそる。

 傍聴してみたいけど、こういうところがわからない、としり込みしてしまう初心者向けに、こういう裁判をおすすめとか、スケジュールの見方なんていうアドバイスもある。

 裁判を受けている人および関係者からみたら、不謹慎もはなはだしいのですが、この本を読んで、ちょっと行ってみようかなと思ってしまうくらいにそそられてしまいます。

 

 一番、興味深かったのは交通事故の裁判。

 北尾さん自身も「交通事故の恐ろしさのビデオに裁判の様子を流せばいい」と書いています。

 この本を読んだだけでも、安全運転するようにしよう、としみじみ思ったくらいなのだから、実際に傍聴した日には、二度と運転できなくなるかもしれないな、と感じました。

 注意一秒、怪我一生、どころではないのです。 

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2007年1月22日 (月)

かもめ食堂

かもめ食堂 DVD かもめ食堂

販売元:バップ
発売日:2006/09/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ご飯を炊いてから観ることをおすすめします

 何故フィンランドなのか、とか、

 どうしてさちえさんはここで食堂を開いているのか、とか、

 そういう事は気にしない。  

 これはフィンランドにある、日本食の食堂屋さんのお話。

 その食堂を営んでいるさちえさんの日常のお話。

 

 ガラスの向こうから、様子をうかがう人がいて、

 日本かぶれの常連がいて、

 かもめ食堂を手伝うようになった日本人旅行者がいる。

 閑古鳥がないていたお店に人が入り、

 おにぎりを注文する人がでてくる。

 その全てを、さちえさんは何も流されず平静に受け止める。

 安心してかぶりつけるおにぎりみたいだ。

 

 こんな人になりたい、と、心から思う。

 でも到底まだなれそうもないから、代わりにこの映画を。

 もしこの映画を退屈だと思うのなら、それはあなたが幸せな証拠。

 おにぎりのおいしさを、けろっと忘れてしまうほどに。

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2007年1月21日 (日)

yom yom Vol.1 -新潮文庫

Yom

新潮社 yomyom 公式HPへ

 年末に本屋でみかけて買いました。

 A5版の大きさ、厚さは2cmくらい。赤い表紙のシンプルな装丁がかわいらしい。

 裏表紙も同じ構図のパンダ。ただし、本を読んで感動したのか涙一粒追加されています。

 このパンダなのだから新潮社だろうけど、なんだろう? 

 と思ったら、小説新潮の別冊として創刊された(でも新潮文庫扱いの)文芸雑誌でした。

 

 中身は女性がわりと好きな作家陣の読みきり小説と、エッセイ。少し興味をそそられる特集。連載だけど一話完結のコラム。

 文芸雑誌によくあるような二段組でもなく、上下スペースをゆったりとったレイアウト。

 少しでも「小難しい」という印象をうける内容や、段組あるものには必ず写真かイラストが。

 広告は今のところ最初と最後にしかついていないし、それだって上手な載せ方で邪魔じゃない。

 新潮文庫の応募マークまでちゃんとついてます。

 

 これは人気がでそうな気がします。間違いなく女性にうける。

 本を読み始めた人にすごくプレゼントしやすいし、ちょっと固い文芸雑誌よりも断然、電車でも読みやすい。

 私もしばらくは購読するでしょう。久しぶりに「買い」の雑誌の創刊号に出会いました。

 どうか願わくば、この素敵なイメージのままがんばってほしいと思います。
 

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2007年1月20日 (土)

ももんがが(BlogPet)

ももんがが
激しい何かを自分もまた持っている、私のママと彼女の母だけがそれを知っている、そんな気がしました。
って言ってたけど…

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「がんもも」が書きました。

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私以上に知っている

 答えをもらって、納得もしたから次へ進む。

 そのためには今ある「好き」を消さないと。と、思ってた。消さなければいけないことだと思ってた。

   

 ある日、気が置けない友達とお茶を飲んだ。

 その時私は、彼女の内緒の恋愛話をさんざん聞いて、少しテンションが高まっていて、だから自分の近況を聞かれたときに満面の笑みで答えてた。

 「全然。だってまだ大好きだもの。」

 ちょっと冗談のつもりだった。少し自嘲がはいった開き直りだった。

 だからきっと彼女はため息をつくだろう。もしくはあきれる。

 そう思ったのに。

 彼女は驚いたことに、嬉しそうに笑ってこう言った。

 「よかった。その開き直り方がやっぱり、ももんがさんらしいよ。」

  

 その帰り道、彼女のセリフを思い返していたら、気がついた。

 そうじゃん。

 そういえば私、好きになった人は誰一人、嫌いになっていない。どうでもいいとも思ってない。

 今、どの人が目の前に現れても、きっとこっそりどきどきする。

 あの人に限った話じゃないや。

 

 彼女は古い友人だから、ずっと以前の恋も知っている。

 私も忘れてた、元気な私の猪突猛進な恋の仕方を覚えてる、そして元気な頃の居直りっぷりを、もしかしたら私以上に知っている。

 その彼女が喜んだのだから、大丈夫。私は次にむかってる。 

 なんだ、このままでいいんだ。

 開き直って楽しくなって、笑い出したくなる。

 彼女がそっと心配してくれてた事を、いまさらながら実感ながらも、

 寒さにかじかんだ口元が奇妙にゆるむのを抑えながら、はずむように家に帰った。

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2007年1月19日 (金)

笑の大学

笑の大学 スペシャル・エディション DVD 笑の大学 スペシャル・エディション

販売元:東宝
発売日:2005/05/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こちらは映画版DVD

舞台版DVDはこちら

 「笑の大学」は三谷幸喜脚本作品。映画版、舞台版、ラジオドラマ版があります。

 私は舞台版を最初にみました。NHK-BSでやっていたのをみて、録画しなかったことを悔やむほど気に入りました。

 これは二人芝居。

 「12人の優しい日本人」と同じく、一つの部屋で延々と会話が続きます。「12人...」では時間軸も変わりませんが、「笑の大学」は時間軸はかわります。

 時は昭和15年。

 台本を検閲に持ち込んだ喜劇作家と笑いを知らない検閲官の、台本の内容に対する検閲のやりとり。

 どうしても先に観たせいか、私は舞台版の方をすすめます。西村雅彦さんと近藤芳正さんのかけあいがお見事。

 けれど映画版も負けてはいません。役所広司さんと稲垣吾郎さんの迫力がすごい。

 舞台版は二人のそこはかとない友情がみえる、でも最後まで笑いを追求するコメディ。

 映画版は検閲官の心情の変化と、最後にほろっとくる感動を残すコメディ。

 どちらも素晴らしい。おすすめです。 

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2007年1月17日 (水)

レナードの朝

レナードの朝 [SUPERBIT(TM)] DVD レナードの朝 [SUPERBIT(TM)]

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2007/01/24
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「アルジャーノンに花束を」の変化版

 ロビン・ウィリアムスは「ガープの世界」をみて知りました。その少しシニカルな笑いを持つ主人公をみて、彼がコメディアン出身なのがよくわかりました。

 

 レナードの朝は、医学ものの話です。ロビンは博士の役。おさえたユーモアさが素敵です。

 主人公レナードは、ある薬を投与されたことで、ある朝、目が覚めて自分が大人になっていることに気づきます。

 自分が何十年も昏睡状態だったことに最初はもちろん当惑するけれど、ロビン・ウィリアムス演ずる博士の助けをかりて、失った時間をとりもどすかのように、やはり奇跡がおきたほかの患者とともに、人生を楽しみ始めます。

 でも彼は、最後には「アルジャーノンに花束を」の主人公と同じ運命をたどってしまう。

 

 けれどじゃあ薬を投与しないままでよかった、なんてとても思えない。

 歩けなかった女性患者が、床をすたすたあるくようになる。

 権利を主張し、ケンカをするのも、意識あらばこそ。

 女性に出会い、恋をする。病があってもなお、会いたい人がレナードにはできる。

 

 実話がもとです。博士のモデルになった方はこの薬を使ったことで非難も浴びたらしいけれど。

 私は患者達は、決して博士を非難はしていないと思う。思いたい。

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2007年1月16日 (火)

基本の和食 オレンジページのムック本

 

基本の和食 Book 基本の和食

販売元:オレンジページ
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うちにはこんなに立派な本はありません

 中学生から高校生。私の購読している本といったら、「詩とメルヘン」はともかく、「オレンジページ」と「週刊朝日」と「サライ」。

 20代も後半すぎてから、ananのような雑誌に手をだしてました。どう考えても世代を間違えてる購読歴だと思います。

 週刊朝日はコラムが目当て、創刊当時の「サライ」は南方熊楠、宮武骸骨、等、粋な方々の特集が目当てでした。 

 

 創刊当時のオレンジページは200円。普通の料理よりも、個性的な書き手さんの個性的な料理、ちょっとした雑貨の作り方のページが目当てです。

 コーンスターチで作るビスケット、手作りポップコーンに牛乳をかけたシリアル。そば粉のクレープに、ミニシューで作るクロカンブッシュ。

 何度も作りました。今でも切り抜きはとってあります。

 柑橘系の皮で作るマッサージオイル、プラ粘土で作るアクセサリー、ハーブで作る調味料。

 一歩間違うと「素敵なおくさん」化してしまいそうなぎりぎりの、手作りアイデア。

 手は出してませんが、やっぱり切り抜きをとってあります。いつかやるかもしれません。

  

 本にみあった年齢になったというのにもう読んでいません。

 でも、美味しいだけでなく、作る事それ自体わくわくさせるような、そんな記事をたくさん読んだおかげで、今、料理はやはり大好きです。

 食べる人が私一人でも、作りたいから作る。そう思えるのはきっとオレンジページのおかげだと、思います。

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2007年1月14日 (日)

愛の流刑地

公式HP

 主演されてる豊川さん目当てで、つい観にいきました。

 原作は読んでいません。渡辺淳一さんの著作は何年もまえに「酔いどれ天使」を読んで、そのままフェードアウトです。私の好みにはあわない、それだけです。

 

 映画は、熟成しきれていない大人達の恋物語でした。

 性描写が多いか、というと確かに多いのかもしれませんが、そこに気恥ずかしさは感じません。

 むしろ、はじめて出会った時の喫茶店での、二人の表情。

 最初に情事に及ぶとき、浴衣を借りる彼女の、内面とはうらはらな、恥らった顔。

 誕生日での食事の、ちょっと逃げた感を感じる彼のセリフ。

 そういうものが、気恥ずかしい。
 大人がなりふりかまわずに恋に落ちているのは、端からみると滑稽だ。その滑稽さに、二人が気づいていない事。自分と重ねあわせて恥ずかしく思う。

 彼が法廷でさばかれるとき。

 彼女の母が証言として立つ。証言を聞き彼はわびる。そのシーンが秀逸でした。

 激しい何かを自分もまた持っている、バーのママと彼女の母だけがそれを知っている、そんな気がしました。

 

 「失楽園」よりは好きです。少なくとも、原作が読みたくなりました。映画ではみえなかった色んな複線の意味を知りたくなりました。映画「時雨の記」のように、説明不足の感がいとめないのは仕方ないもの。

 ところが、原作と映画はほとんど別物らしい、という事を家に帰ってから知りました。別物である、とはよくある話ですが、めずらしく、映画の脚本のほうが素晴らしいとも。

 では原作はとりあえず遠慮して。

 この映画のノベライズを期待します。この脚本の小説化ならば読みたい。十分そう感じさせる映画でした。

 原作があるという点で難しいだろうけれど。

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2007年1月13日 (土)

ももんがが(BlogPet)

ももんがが
マンガが飛ぶが大好きで自分の子どもにも触らせない、不惑をすぎた知り合いが、自信を持ってこう言った。
って言ってたけど…

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「がんもも」が書きました。

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飛ぶ夢をしばらく見ない -山田 太一

Book 飛ぶ夢をしばらく見ない

著者:山田 太一
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

男女どちらの気持ちも、なんとなくわかる...気がする年になる

 山田太一作品の映像化がはやった時期があったようですが、その頃を知りません。

 だから、本を読んで驚きました。

 こんなにファンタジーがらみの作品が多いとは思わなかった。

 

 「飛ぶ夢をしばらく見ない」は、一人の男と一人の女の話です。

 女は、変化する。外見的に。

 その変化によって、男は、変化する前ならば嫌悪するだろう、その女の行動を受け入れるようになる。

 同じ行動なのに、身勝手な。そう思いたいところですが本能なので仕方ない。

 男も微妙に変化する。

 その変化は女とは違って内面の変化。女はそれを知ってか知らずか受け入れる。

 それはきっと、男への想いがあるから。相手がどんな風に変わろうが、彼が彼であるだけでかまわない。きっとそうだろうと、勝手に私が感じてる。

 

 飛ぶ夢は、どんなに爽快であっても不思議と目覚めはすっきりしない。

夢判断では「空を飛ぶ夢」のは現実逃避にあたる。

そんなことを知っているからかもしれないが。

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2007年1月12日 (金)

何冊かの本 -何人かの作家

おこがましくてここにあげられませんが...

 盗作、というのはよくない事、というより、情けないことです。

 すごい好きなものに対しての本歌取りやオマージュならばともかく、オマージュという名のパクリも最近はおおいようで。

 そういう、意図的なものとは別にして。

 同じ時期に、偶然、同じ題材に目をつけた、という事はあるのだと思います。

 

 何年かに一度、ふと、頭をよぎる。大抵の場合、それは映像。

 映画のワンカットのようで、それでいて、その背景にあるものもぼんやり浮かぶ。

 それをどうしていいかわからないまま、なんとなくただ覚えている。

 そして何年もたって、本屋で出会う物語に驚く。

 もちろん私が頭で作った世界とは全然違う。けれども、どうしても、元ネタが同じように感じてならない、その世界。

 

 シェルドレイクの仮説。

 シンクロニシティ。

 集合的無意識。

 どれにあてはまるのかは、知りません。ただの勘違いかもしれない。

 けれど、私には神様が「新しい物語」の種を時折ぱあっとまいているような気がしてならない。

 私は職業として物を書いているわけではないけれど、

そして趣味としても頻繁に書いているわけでもないけれど。

 何年かに一度、幸運にもその種が私にもまかれている。

 そんな気がしてならない。 

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2007年1月11日 (木)

Wave - YUKI

Wave (初回限定盤)(DVD付) Music Wave (初回限定盤)(DVD付)

アーティスト:YUKI
販売元:ERJ
発売日:2006/09/06
Amazon.co.jpで詳細を確認する

なんといわれても

 自分を、はたからみたら十分大人に違いない。

 けれども好きなものは子どもの頃から変わらない。

 それは誰だってそうだと人は言うけれど、本当かなあと思う。

 マンガを読む、おもちゃにほしがる、昆虫を動物を自然の不思議を、見てわくわくする気分。それを共感してくれる人は案外少なくて、私はいつだってちょっと後ろめたい。

 何かわからない雰囲気が、声を大にして好きだというのをためらわせる。

 その雰囲気をかぎつける分だけ、たしかに大人なのかもしれない。

 

 マンガがフィギュアが大好きで自分の子どもにも触らせない、不惑をすぎた知り合いが、自信を持ってこう言った。

 「大人が作っているものを、大人が楽しんで何が悪い。」

 そのとおりだ。後ろめたくなる自分を恥じる。自分にすまないと思う。

  

 だから声を大にして。

 Judy and Maryの曲が、ソロになったYUKIの曲が、このアルバム「Wave」に入っている「ふがいないや」という曲が、大好きだ。

 青かろうが、甘かろうが、ちょっと、気恥ずかしかろうが。

 「ふがいないや」 歌詞:YUKI

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2007年1月10日 (水)

ピアノ・レッスン

ピアノ・レッスン DVD ピアノ・レッスン

販売元:紀伊國屋書店
発売日:2005/07/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

男は愛しく女は怖い...

 ピアノの後ろに海がある。

 もうそれだけで、何もいらないのじゃないか、と思ってしまうほどこの映像は強烈でした。

 ピアノは主人公。海は彼女の出会う、激しく情熱的な情事の相手。

  

 唖で子連れの主人公は意思の力で口を聞かない。

けれど、その手は雄弁で。

 海を背景に、波の音をBGMに、ピアノをひく手も。

 ピアノと引き換えに自分に手を触れる、隣人を拒みつつ、取引に応ずるときの手の動きも。

 隣人の、情熱的に自分をみる眼を思い出しながら夫の身体を愛撫する指先も。

 そのどれもが息をのむほど官能的だ。

 

 砂浜で、ピアノの音を聞き踊る、主人公の娘。

 小屋の節穴からみえる二人の姿。

 学芸会で使った天使の羽をつけたまま、丘を上下して走る影絵のようなシルエット。

 どのシーンを切り取っても、絵画のように美しくて。

 あんまり印象的なシーンが多くて。

 一度しかみていないのに、忘れられない。

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2007年1月 9日 (火)

モンテロッソのピンクの壁 -江国 香織,荒井 良二

モンテロッソのピンクの壁 Book モンテロッソのピンクの壁

著者:江国 香織,荒井 良二
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

意味なんて求めちゃいけません

 主人公、ハスカップ(という名の猫)のように、強い意思がもちたいな、と思う。

 強い意志をもてるくらいの強い願いがほしいな、と思う。

 ただ、強い願いは、周りの人を少しだけ不幸にするのだな、とも気づく。

 ハスカップは、モンテロッソへ行くという強い願いを持っているから、

 ハスカップの事が大好きな人達をかろやかに切り捨てる。

 「何かを手に入れるためには何かをあきらめなきゃいけない」ことをよく知っている、とハスカップ自身、言っている。

  

 願いをかなえるのには才能がいる。

 薄情さをもてることを含めて才能とよぶならば、ということだけど。 

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2007年1月 8日 (月)

信用できない

 また甘えていいよ、という人がいて、甘えたいなと、私も思う。

 でも、そのやさしい、ひかえめな提案に応じるにはいかない。

 今はまだ、元気じゃないから。

 こんな不安定なときの気持ちのゆれを、私は全く信用できないから。  

 元気じゃないときの自分を、元気な自分は簡単に裏切ることを知っているから。

 元気になった後の自分。

 今はそれにおびえて、いいよと言えない。

  

 自力で元気になってあらためて、甘えたいと思うなら、その時は土下座をしてでもお願いしにいくだろう。そう思いながらも。

 本当はそんな事考えずに、いいよと言ってしまったほうが、幸せになるのかもしれないな、ともこっそり思いながらも。

 だまって、首を横にふる。

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青山 二郎の話 -宇野 千代

青山二郎の話 Book 青山二郎の話

著者:宇野 千代
販売元:中央公論新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

通称、じいちゃん

 装丁家、青山二郎さんのことは白州正子さんの書籍で知りました。

 東京の青山という地名の元になっている青山家の息子。稀代の目利きで、白州さんの師匠筋。

 ミーハーなので、昔の金持ちで奔放に暮らしていた人に弱いです。その上、自分の意見を言い切ってしまう自信を持つ人にはなおのこと。

 白州正子さんの旦那さん、白州次郎さんも同様。この書籍の記事でも書きましたが素敵です。ただ、白州次郎さんと青山二郎さんは、似て異なる、また違った魅力です。

 

 ただし青山二郎さん自身の魅力をさぐるならば、白州正子さんの「今、なぜ青山二郎なのか」より、宇野千代さんのこの「青山二郎の話」の方がより楽しめました。

 宇野さんは、青山さん自身の記録とゆかりある人の証言をからめて、青山さんの思い出を語っている。その色気ある目線で青山さんをみる、調べる。

 女性らしい、でも作家の冷静な目で語られる青山さんは、決して立派な人でなく、近くにいたら大変迷惑なキャラクター。そのくせ近くに寄らずにはいられない魅力がある、大きな子どものような人。

 青山さんの話を読みながら、宇野さんの気持ちをもかすかに感じるこの本は、評論というよりは私小説。

 魅力ある人には私は弱い。

 そしてきっと、宇野さんも弱かったのだろうな、と、文章のはしばしから感じてしまう。

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2007年1月 6日 (土)

スーパーエッシャー展 ある特異な版画家の軌跡

スーパーエッシャー展 公式HP

7月のブログで紹介していたくせに、行ってきた感想をずっと書いてませんでした。

ダリ展と同じくらい人気だったようですが、混雑をさけて行ったので、任天堂 DS Liteを借りての解説つきで、比較的のんびりみることができました。

 やっぱり、すばらしかった。

 版画家としての初期の作品はその陰影がすごい。特に「ローマの夜」シリーズ。

 夜の風景の、その一枚一枚の彫り方が違う。

 あるものは「-」だけで、あるものは「+」だけで。またあるものは右斜めだけで、その陰影を作ってる。

 だまし絵や正則分割のデッサンがあまりにすばらしくて、「版画」として見ていなかったのだけど、版画なんだよな、と実感しました。

 

 それからエッシャーノートとよばれる彼自身の創作ノートからわかる正則分割の作品。

 繰り返し繰り返しつながるパターンの法則性は、何度みても、エッシャーノートでの説明を読んでもわからない。

 蛇が奇妙にくみあわさりながら円を作っている最後の作品「蛇」は、一枚の版木を3回刷ったもののはずなのに、そのつなぎ目がわからない。

 デジタル画面で正則分割の作品を仮想空間に出現させている展示もあって、それもまた不思議。

 

 そしてもちろん、だまし絵。なんどみても一瞬、何が違うのかがわからない。

 エッシャーがつくりあげた生き物、「でんぐりでんぐり」も奇妙にかわいくて、

行った後に、じわじわと面白さがましてきて。

 もうすぐ開催期間が終わってしまうから、その前にもう一度、行ってきちゃおうかな、と思うくらいに、おすすめです。

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ももんがで(BlogPet)

ももんがで、料理する?
そしてここにももんがは料理した。
そしてがんももはももんがが身体は洗濯された。
そしてももんがとここで野菜は質問するつもりだった?


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「がんもも」が書きました。

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2007年1月 5日 (金)

未来は今

未来は今 DVD 未来は今

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2006/10/12
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ティム・ロビンス若い...

 フラフープは、小学生の時に父が買ってきました。

 三人兄弟なのに二本だけ買ってきたため、うばいあいです。ケンカしながらやりました。

 なんであれ、あんなに流行ったんでしょう。

 とはいえ、今もちょっとやりたいです。ウェスト細くなるらしいので。

 

 「未来は今」は、まだ若いティム・ロビンスふんする、バカがつくくらいまっすぐで単純な主人公が、ある日突然、社長になるお話。

 もちろんそれは、やはりわかりやすく悪者の重役たちが仕組んだ出世なのだけど、主人公はどこまでもまっすぐ誠実に夢をかなえる。その、単純さはみているこっちが恥ずかしいくらい。

 わくわくドキドキでない、ほんわか暖かい、古きよきハリウッド映画のようなハートウォーミング、これは、おとぎ話。

 

 主人公は、フラフープで会社を成功にみちびきます。

 実際、フラフープがどうやって流行ったのかは知りませんが、最初に考えた人ってすごい。

 ただの輪っかを、あんなに流行らせる。遊び方を提供して、成功する。

 そこに優秀なビジネスモデルをみてしまう。大人って嫌だなあ。

 

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イッツ・オンリー・トーク -絲山 秋子

イッツ・オンリー・トーク Book イッツ・オンリー・トーク

著者:絲山 秋子
販売元:文藝春秋
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やられた...

たしか、林真理子さんのエッセイだったと思いますが、「小池真理子さんが悪女としての女の本音部分を暴露した」というような事を書かれていた覚えがあります。

 小池真理子さんの著作は未読なのでわからないけれど、林真理子さんのことは「東京に憧れる、半田舎の人間の気持ちを暴露した」と思ってます。

 森瑶子さんは「女にも欲望があること」を、山田詠美さんはその欲望を「女にも楽しむ権利があること」をそれぞれ暴露したと思ってます。

 どの方の才能も、私の憧れです。読んだとき、その的確さにリアルさに、本音の気持ちの表現力に、脱帽しました。

 

 絲山秋子さんのこの「イッツ・オンリー・トーク」を読んで、久しぶりにその気分を味わいました。

 彼女は、自分の感情を、感情のままに外にだせない女性がいることを暴露した。

 女性にも冷めた目線があることを、傍観者としてみれる冷静さを持っていることを暴露した。

 それはあんまり冷静で、冷静すぎて、逆にかくされた感情をあらわにする。

 そのかくされた感情に共感してしまう。理解してしまう。主人公の行動を私は全く否定できないまま、その潔さに強さにうたれる。

 こんな強い文章は、みたことがない。

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2007年1月 4日 (木)

帰る場所

 諸般の事情により、盆暮れ正月には実家に帰省する。

 帰省時、「いつ帰ってくる?」「いつ行く?」という家族の質問がいつからか、「いつ来る?」「いつ帰る?」に変わっている。

 私自身もそう思う。ここはもう私の帰る場所じゃない。

 家族には家族の予定があるので、そして、私はお客様ではないので、特に気もつかわれているわけでもなくほっとかれてる。だから一人でのんびりしてた。なのに、くつろぎきれていないのが、自分でもはっきりわかる。

 

 アパートに戻ってきて、まず年末干していった洗濯物をたたむ。

 コーヒーを沸かして、届いている年賀状を読む。

 もらってきた野菜やお魚で料理をする。

 ほっとしている。身体がゆるむ。

 とりあえずの帰る場所はもう、ここなのだ。認めようが認めまいが。

 

 明日は厄除けにおまいりにいかないと。

 遅ればせながら、新年あけましておめでとう。

 東にむいているテラスから、明日、日の出を眺めよう。

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