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2007年4月29日 (日)

小さな貝殻 -母・森瑶子と私 -マリア ブラッキン

森瑶子と伊藤雅代

 作家と作品は別だと、理性では思っていますが、どうしたって好きな作家さんの私生活は気になってしまいます。

 私生活、というより、何を考え、何を好み、どういう行動をしていたかがすごく知りたい。週刊誌的興味なのはわかっていますが。

 

 この本は、森瑶子さんの次女であるマリアさんの、鎮魂の思いをこめた小説です。

 副題には「母・森瑶子と私」とありますが、どちらかというと純粋に「母と私と私の家族」の話であり、その母「伊藤雅代(マサヨ ブラッキン」が森瑶子であっただけのこと。

 単に小説家森瑶子の思い出話ではなく、お父さんの事、三姉妹それぞれの話、そして自分自身の現在の悩み、生活についても描かれているところが、小説としてはもう一つなのかもしれないけれど、逆にマリアさんの気持ちに触れているような気がして、好感を持ちました。

 女性としての自分、森瑶子としての自分を大切にしたい伊藤さんと、家族との生活を愛して大事にしている森瑶子さんは、まるでマリリン・モンローとノーマ・ジーンのよう。

 そして家族全員が、彼女のそのパワーと環境に負けまいとあえいでいるような、そんな印象をうけました。せつなくなる。

 

 森瑶子さんの私生活に興味を持って読んだ本ですが、読んだあとは、マリアさんのその後が気になりました。

 元気で、がんばれ。一人の女性としてただそう思います。

 

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