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2007年4月16日 (月)

これは王国のかぎ -荻原 規子

これは王国のかぎ Book これは王国のかぎ

著者:荻原 規子
販売元:中央公論新社
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タイトルは、マザーグースの一文です

 アラビアン・ナイト、「千夜一夜物語」をはじめて読んだのは子供の頃。子供向けの物語として、何冊かおいてありました。

 見知らぬ世界のわくわくするような魔法の話は、本によって微妙に納められているものが違っていて、みかけるたびに、まだ読んだことのない話が載っていないか期待をしては読みました。でも大抵は同じ話ばかりが載っていて。

 千夜一夜というならば、もっともっと読んでいない話があるはずだ。全部載っている本がどうしてないんだ、と、不満でした。

 まさか閨で語られる話をまとめたものとは思いもしませんでした。当たり前ですが。

 

 荻原 規子さんの本は「空色勾玉」を読んだのが最初です。その日本的な、しかも甘くないストーリーに、少々こわさまで感じました。

 「これは王国のかぎ」にはアリババもシンドバッドもでてきやしません。そして日本の中学生「だった」女の子が主人公です。

 主人公は失恋のショックから異世界へ、しかも魔法の壺からよびだされるジンになってしまいます。

 あらゆる冒険をしながらジンとして成長し、元の世界のことも思い出しながら心の成長もする。

 この話の内容を、そんな一文で片付けるにはもったいなさすぎます。

 

 だって、砂漠があって魔法があって色気があって、最後は素敵な大団円で終わる。

 王様が、満足して眠りにつくのにふさわしい、間違いなく、千夜一夜語られる夜伽話に加えていいお話だと思います。 

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