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2007年4月 3日 (火)

はるかな国の兄弟 -アストリッド・リンドグレーン

はるかな国の兄弟 Book はるかな国の兄弟

著者:アストリッド・リンドグレーン
販売元:岩波書店
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そこは桜が満開の国

 タイトルは失念しましたが、とある読みきりの漫画でこの物語のことを知りました。

 その漫画では、桜の花の精に会う夢をみる病弱の女の子と、その女の子のために桜の写真を集めているお兄さんがでてきます。

 主人公はお兄さんの友達で、その妹さんのことを知ったときに彼を励ますように穏やかに、この物語の話をするのです。

 ネタばれになってしまうので書けませんが、その主人公と同じく、私もこの「はるかな国の兄弟」の世界、シチュエーションには意表をつかれました。

 それで気になって、探して読みました。

 ありそうでなかった物語で、そしてラストはシチュエーション以上に衝撃的でした。

 実際、発表当時は賛否両論だったようです。

 

 リンドグレーンは「ながくつしたのピッピ」が有名。でもこの「はるかな国の兄弟」もピッピと同じくらい私は好きです。

 勇気のあるお兄さんと、そのお兄さんの庇護の下で、勇気を出そうとがんばる男の子。

 常に満開の桜が咲き乱れるその国での、勇敢で、悲しくて、でもそれを悲しいと思ってはいけない物語。

 二人は次の国できっと幸せに仲良くくらしてる。そう思う。だから、悲しむ必要はない。

 そう思いつつも。

 やっぱり悲しいのは、この兄弟がもうこの世界にはいないから。もっと遠く、はるかな国にいってしまったからなのかもしれません。

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