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2007年5月22日 (火)

プチ哲学 -佐藤 雅彦

プチ哲学 Book プチ哲学

著者:佐藤 雅彦
販売元:中央公論新社
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ちょっとだけ深くかんがえてみる それがプチ哲学

 小さい頃、遠足などから帰ってくると、よくおばあちゃんは「たんのしたかい?」と聞いてきました。

 私はずっとそれを「楽しかったかい?」という意味の方言だと思っていたのですが、なんとなくそのニュアンスに違いがあるな、と思っていました。

 そしてある時ふと気づきました。

 たんのしたかい?=堪能したかい?。つまり、満足したかい?とおばあちゃんは聞いていたんだ。

 おばあちゃんには結局確かめず終いでしたが、気づいたときの嬉しさったらありませんでした。

 そういうささいな疑問をとくのは大好きなのは、小さい頃からだったようです。

 

 今でもくだらない疑問が沸いて、結構まじめに考えて、それがとけたらものすごく嬉しい。だから、佐藤雅彦さんの本は私にとってはいつも、好みのど真ん中です。

 一瞬、固そうな表紙にだまされそうですが、中身はテーマにそったかわいらしい絵と、それをやさしく説明している文章。そしてそのかわいらしさにだまされますが、実はなかなか深いテーマが数多く、それはその固そうな表紙にふさわしい。

 「同じ情報、違う価値」をテレビ売り場のリモコン君で。
 「結果と過程」を勘違いな魔法の杖で。
 「逆算の考え方」をプッチンプリンで。
 なんてキュートな説明だろうと思います。

 ただ、ふと。

 たとえば「星の王子様」。初めて読んだとき、ふーんと思っただけでした。意味も考えず何の感想もない。でも何となくエピソードだけ心に残って。

 あのとき私は子供だったと思います。

 それと同じくこの本。大人になってしまった私は文章を読んでそれから絵を再度みて楽しんだけれど、子供のときだったらそんなこと考えず、絵だけで楽しめるのじゃないのでしょうか。

 そう思うと、文章はあくまで佐藤さんが考えついた疑問とその答えの披露で、子供にとっては実のところ、蛇足なのではとも感じます。

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