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2007年6月 8日 (金)

木かげの家の小人たち -いぬい とみこ

木かげの家の小人たち Book 木かげの家の小人たち

著者:いぬい とみこ,吉井 忠
販売元:福音館書店
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けして甘くはありません

 小学生の頃、図書館の常連でした。

 同じように本好きの友達と毎日のように本を借りに行ったわりには、休み時間に校庭で遊び、教室で騒いだ覚えがあるのが不思議です。

 子供の時間に、惑う暇はありません。やりたいことにまっすぐむかっていったからでしょう。

 

 図書館司書の先生とも仲良くなりました。

 「ほしい本があるのなら、本屋さんにいかなくても注文してあげるわよ。」

 ある日、先生は、私と友達にそうこっそり、言ってくれました。

 そうはいっても小学生です。おこづかいももらっていません。お年玉だけで生きてた自分にとってはハードカバーは、自分だけの本は、憧れ以外の何物でもありません。

 でも先生がせっかくそう言ってくれるのだから、と、さんざん悩んで選んだのがこの本です。

 何度も何度も繰り返し読んでそれでも欲しくて欲しくて仕方なかった。

 私のはじめての、ハードカバーの本でした。

 

 「木かげの家の小人たち」は、タイトルに似ず、厳しい話です。

 第二次大戦前に、イギリス人から小人の世話をひきうけた男の子。彼が育って家族をもって、家族全員が小人を守っていく。

 小人には、毎日、人間が運ぶ一杯のミルクが必要です。それは掟です。それ以外、小人は「大きい人たち」に頼ることはありません。基本的には彼らは彼らの家族だけで立派にくらしています。

 小人の生活と、彼らを守る「大きい人たち=人間」の生活が、戦争によって大きく変化してゆく。それでも、大きい人は守り、小人は信じる。

 なぜこの本を選んだのかはわからないです。民話のような泥くささに、心ひかれたのかもしれません。小人という魅力的な題材と、戦争中のリアルな生活感。暗い世界。それは他の子供むけの童話とは、ちがう魅力をもっていました。

 今でも大事にもっています。続編の「くらやみの谷の小人たち」とセットで、きっとずっと、大事にするでしょう。

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コメント

ももんがさん

「お年玉だけで生きてた」自分に還りたい。そうチャーリーは思いました。

でもお仕事はお金儲け、ですね。

もうお年玉はあげるもので、もらうものではなくなって、残念です。

投稿: チャーリー | 2007年6月 8日 (金) 15時43分

チャーリーさんへ

 お年玉だけで生きてた頃のほうが、きちんと欲しいものを手にいれていたような気がします。
 きっちりと、欲しいものをみすえられていたんでしょうね。

 お年玉、あげる立場になって久しいです。
 クリスマスや誕生日はあげても楽しいけど、お年玉だけはそういう気分にはなれないのは、お金だからでしょうかね(ーー;)

投稿: ももんが | 2007年6月12日 (火) 00時52分

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