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2007年7月16日 (月)

姫椿 -浅田 次郎

姫椿 Book 姫椿

著者:浅田 次郎
販売元:文藝春秋
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悔しくなるほど、まっすぐにせつない

 自分のことをわかってもらいたい。

 その願いは例えば、お金持ちになりたい、とか、綺麗になりたい、というような願いより、ささやかに感じるのに。

 実のところ、どんな願いよりもかなえるのは難しく、正直、不可能なのだろう。

 頭ではわかっていても。気持ちはまだ諦めがつかないでいる。

 どこかに、自分をまるごとわかってくれる人がいてくれたら、と、願う自分がやはりいる。

 だから、今の一番の願い。

 わかってもらいたい、その病的なまでの望みを抑えられるようになること。ひねくれるわけではなく、その子供じみた願いが無理であることを、悪い意味ではなく、あきらめたい。

 それをあきらめたら、きっと、自分以外の人の気持ちがみえるだろう。

 その時、私は、本当に大人になれるのだ、と思う。

 「姫椿」のなかの、「獬(xie)シエ」を読んで泣いてしまうほどに、まだ不幸がる自分よりも、もっと大人に。

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コメント

ももんがさん

願いは叶います。

諦めてはいけません。

大人にならなくてもいいです。

きっと忘れた頃に、ももんがさんの隣に丸ごとわかってくれる人は居ます。

頭は暴走するので、あんまり頭を信じてもいけませんよ。

投稿: チャーリー | 2007年7月17日 (火) 04時25分

>チャーリーさん

いつも、やさしいコメント、ありがとうございます。

悲しいことはあったけれども、卑屈になっているわけじゃないのです。

自分をわかってもらおう、よりも、相手をわかってあげるようになりたい。そういう意味の大人です。

難しいですね。
あまり、決め付けずにぼちぼちいきます。

投稿: ももんが | 2007年7月19日 (木) 01時53分

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