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2007年9月14日 (金)

沙門空海唐の国にて鬼と宴す -夢枕 獏

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1

著者:夢枕 獏

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1

好い漢たちばかり

 夢枕さんの本はどれもこれもが上手すぎる。

 すごくすごくファンですが、十年以上続いているシリーズ、多すぎます。

 「陰陽師」のような、一話完結もののシリーズならばともかく、キマイラシリーズのようなものは、続きが気になって仕方がない。

 結果、完結しているものばかり読み漁ることになります。

 この本、 沙門空海唐の国にて鬼と宴す(しゃもんくうかい とうのくににて おにとうたげす)は完結してます。安心して今読んでます。

 若き日の空海が、遣唐使として唐の国へ行く。密を教えてもらうでなく、盗むために、と公言してしまうあたり、大物です。

 空海と、同じ遣唐使である橘逸勢(たちばなのはやなり)は、「陰陽師」の清明と源博雅のようなコンビ、読んでいて気持ちのいい二人組みです。

 その当時、世界的にも大都市だった唐の国を、飄々として歩いていく空海の姿が目に浮かぶ。その隣を、ちょっと虚勢をはりながらも根は素直な逸勢が、驚きをかくさずに目をみはる姿があらわれる。

 宗教も時代もその世界観も関係なく。そのキャラクターに強烈にひかれて、簡単に唐の国へ行けてしまう。

 完結しているから安心して読むけれど、終わりがくるのがもったいない。でも読まずにはいられない。

 そういう魅力的な本は貴重です。やはり夢枕さんは偉大だ。

 

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