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2007年9月 1日 (土)

太陽の塔 -森見 登美彦

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

著者:森見 登美彦

太陽の塔 (新潮文庫)

男の妄想、女のファンタジー

 同性には人気だけど、女性にはイマイチ、という男の人がたまにいます。

 女の人でこういうタイプはあんまりいません。

 何故だろう?と思うとき、男同士の連帯感を感じます。

 そのロマンティスト、ヘタレぶり、そしてスケベ心を全開にするからこその、本音のつきあい。

 それは男同士にしかみせられない、かわいらしい男心。

 

 「太陽の塔」は、そのロマンティストが妄想にまで発展している、むさくるしいまでに愛らしい男同士の世界のお話。

 どうしてこれが「ファンタジーノベル大賞」なんだろう、と思いましたが、読み薦めるうちに納得しました。

 真面目に苦悩する、むさい男達の妄想とかわいらしいまでの意地と、スケベ心と戦うリアルな日々。

 女の人にとってはファンタジーです。 

 この本の、最後の方。

 主人公が、かつての恋人、「水尾さん」との思い出を淡々とつづる。散々笑った内容の後のその部分で、まさか涙ぐんでしまうとは思わなかった。

 

 まったくもって本当に。  

 男の人はロマンティストでシャイなくせに、女の人の前ではええかっこしいなんだから、と。

 愛しく思わずにはいられません。

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コメント

ももんがさん

チャーリーは、ロマンチストと男の人に云われることが多かったことを思い出しました。そういえば女の人にも云われることがありました。

も少し、ケダモノになるべきですか・・・?

シャイで「ええかっこし」ですが、常にスケベでありたいと思ってます。

煩悩に生きたいです。

投稿: チャーリー | 2007年9月 5日 (水) 19時09分

>チャーリーさん

 ケダモノとロマンティストは同居できると思いますよ。
女の人に言われるときは確かにちょっとロマンティストが過剰なのかもしれないですけどw。

 ロマンティストもケダモノも、なろうと思ってなれるものでもないでしょうから、チャーリーさんはどうぞそのままに。
 今のままで十分と、おっしゃる方たちが多いでしょうから。

投稿: ももんが | 2007年9月 8日 (土) 01時20分

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