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2007年10月13日 (土)

代価

避難所としての役目なのだと。
大事な相手を守るため、もしくは相手を探すために、彼らは休んでいるだけだと。
わかっていても拒めない。
相手の願いが目の前にあるのなら、かなえてあげたい。
喜ぶ相手の姿がみたい。

心根の優しい娼婦。古い映画のそんな役柄みたいだ。
娼婦としてのお仕事に報酬は支払われても
その心根に、きっと望む報酬は得られない。

代価として、彼女はお金を、私は友情を。

心から大事な友達と思ってくれるのを知っている。
いい奴だからと言ってくれ、信頼されてるのも知っている。
彼らはみんな、心の底から願ってる。
誰かが私を幸せにしてくればいいが、と。
でもそれは自分じゃない、他の誰か。それが報酬でない証。
 

避難所としての役目は果たせても、その贅沢な代価が耐えられない。
私の弱さも願いも気づいてる彼らはそっと優しく気づかぬふりをして、
その配慮と優しい目線が、私をますます悲しくさせる。

悲しくなるが、でもそれでも嫌とは私は言えない。
それで彼らが安心することを知っている。
だから、吐くような気持ちで受け入れてきた。

 

代価でも、案外、財産になっていて、
私の周りには、気がつけば厳しく優しい人達ばかりだ。
自分がそれなりに成功者であることに、ふと気づく。

風邪をひいた次の日にまで、心配メールが届いたりする日なんかに。

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