« 雨水(うすい) | トップページ | ツレがうつになりまして。 -細川 貂々 »

2008年3月 2日 (日)

トラブル・クッキング -群 ようこ

トラブル・クッキング (集英社文庫)

トラブル・クッキング (集英社文庫)

著者:群 ようこ

トラブル・クッキング (集英社文庫)

おもしろおかしくも冷静。

 群ようこさんは天才だ、と気づくまでしばらくかかりました。

 はじめて「無印OL物語」を読んだときは、ふーん、と思っただけです。当時、学生だったのでOLの実態がわからない。

 同じOL世代が書かれているのなら田辺聖子さんの小説の方が、大阪弁が小気味よくて好きでした。

 

 社会人になって、この「トラブル・クッキング」を読んだときもやっぱりその凄さはわかりません。

 私だって同じような失敗をしてる、同じような思いをしている。特に、絶賛するほどの内容でもなかろうと。

 

 この本を昨年買いなおしたのは、掲載されていた「ほうれん草のチャーハン」の作り方を知りたかったから。

 再読して思いました。群さんは、天才だ。

 料理をする人なら誰もが経験するであろう失敗、誰もが感じる感想を的確に捉え、共感させる。しかも料理本として期待する人ならば誰もが当にしっている情報を、退屈させずに読ませる文章。

 それを、この程度なら、と誰にでも思わせちゃうほどに自然で、巧みにみせれる人はそういない。

 さすが「かもめ食堂」を書いた人だ、とうなってしまう。

|

« 雨水(うすい) | トップページ | ツレがうつになりまして。 -細川 貂々 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 雨水(うすい) | トップページ | ツレがうつになりまして。 -細川 貂々 »