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2009年5月13日 (水)

沖で待つ -絲山 秋子

沖で待つ (文春文庫)

友情が生まれる最後のチャンス

 転職をしてしまっているので、職場の同期、というものに縁がありません。

 全くないわけではないです。最初にした仕事の同期とは年賀状のやりとりは、かろうじてしている程度です。

 ただ、その職自体、普段の業務では同期と接触することはゼロに近い職だったので、同期と仕事をする機会はありませんでした。

 今、同じ職場の新人の子が、同期と飲みに行く、という話をしているのを聞くとうらやましく思います。

 学生時代のノリと、社会人、特に同じ空間にいるという立場を同時にかねそなえている相手は、おそらく同期しかないと思うから。

 

 「沖で待つ」はそうした同期との友情の物語。

 プライベートを細かく相談するほど仲がよいわけでなく、仕事の愚痴を事細かく言ってしまえるほど距離が近いわけでもなく。

 なのに、誰よりも心情が、多分「なんとなく」察してもらえる相手。誰よりも仕事について気軽に「お願い」できる相手。

 新卒で入った会社でしか作れない、そんな友情を淡々と、でも丁寧に書かれている。

 同期っていいな。

 新人の話を聞いているよりもリアルにそう思いました。私のように、年賀状のやりとりだけでは、築き上げられない確かな信頼。それを育てられるチャンスを持っている新人が、もっとうらやましく感じてしまう。

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コメント

ももんがさん

おかえりなさい。

netの世界で、ももんがさんと「同期」かもしれないと、思いました。

チャーリーも転職しているので、同期とは年賀状のやりとりをしている程度です。

今の社会では、同期間の競争もあるらしく、昔に比べて世知辛いかもしれませんね。

「同期」という言葉で想起したのは、「同期」「非同期」でして、「同期」し合う関係であるならば、それは素敵な関係でしょうね。

投稿: チャーリー | 2009年5月13日 (水) 15時21分

チャーリーさん

コメントありがとうございます。ただいまです。
ネットでの「同期」認定、嬉しいです。ほぼほぼ同時期ですものね。
同期、非同期。そういえば同じ漢字ですね。職場で頻繁に使っている言葉なのに考えもしませんでした。

 「同期」をとる間柄...。すみません、「パーマン」にでてくるコピーロボットを思い出してしまいました。
 もちろん、「ふとした気持ち」を同期がとれる関係は素敵だと思いますが、つい(^^ゞ。

投稿: ももんが | 2009年5月14日 (木) 02時35分

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