いぬのえいが
最後の話は卑怯なほどあたたかい
ものごころついた頃に飼っていた犬は二匹。
一匹は凶暴で、祖父以外にはなつかなかった。
一匹は滅多に散歩には連れて行かず、時折、父が鎖を外してあげると、半日はあちこち遊んで飛び回っていた。
その次の犬は散歩ぎらい。散歩に行こうとすると、降参のポーズで拒否をした。
そんな事を、この映画をみると、つらつらと思い出す。
オムニバス形式で、きちんとストーリーがあるのに、頭の中ではストーリーと平行して自分自身の犬との思い出が流れていく。
ペットを飼った人ならば。それがたとえ犬でなくとも、きっと同じ気持ちになるはず。
今、実家には、白内障を病んでいる犬と、フィラリアになってしまった犬がいる。
彼らは、それでも帰省するたび、尻尾をふってとびついてくる。嬉しいを全身で表現するその姿。
それを思い出して、泣く日はきっとくるだろう。
それでもきっと、「もうペットは飼わない」とは思わない。
泣きながら、「飼わなければよかった」と思うことが絶対ないのと同じだもの。
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