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2011年5月30日 (月)

月の子 -清水玲子

月の子 (第1巻) (白泉社文庫)
ラストのせつないまでの美しさ
 

 福島の、原発事故がきっかけで、チェルノブイリの原発事故についてをウィキペディアで読みました。

 それで、現在も、根本的な問題が解決していない事を知りました。

 それから、「チェルノブイリ」という単語は「にがよもぎ」という意味であり、これが黙示録に書かれているということが、都市伝説であることも。
 
 

 「月の子」は人魚姫の子孫たちの話です。

 宇宙全体を海とみなし、地球を産卵場所にしている彼らにとって、人間と恋に落ち、そのうえ裏切られる事、本来、結ばれるはずだった人魚同士が結ばれない事は、その産卵場所を汚す事になる。
 
 人魚姫は、その禁忌を犯したために人魚たちは酷い目にあっていた。
 
 それから100年後、人魚姫の子ども達は産卵のためにかえってくる。今度こそ、間違いをおかさないように...。
 

 「月の子」は、結果的には「起こらなかった」チェルノブイリ事故の話です。
 
 けれどラストで、主人公は夢に見る。「起きてしまった」チェルノブイリと、その後の地球を。
 
 頭のどこかで「遠い場所の出来事」と思っていた、あの頃とは違い、今は心の底から思います。
 
 どうぞ、悲しい未来にはならないように。これが最初ではありませんように。

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