« サマーウォーズ | トップページ | 月の子 -清水玲子 »

2011年5月29日 (日)

神々の山嶺 -夢枕 漠

神々の山嶺(上) (集英社文庫)
山を登る事の現実がある

 女の人は男の人より趣味にはまらないということを、聞いたことがあります。
 
 社会的に身だしなみの手入れに時間もお金をまずかかるから、というのが理由でした。

 私は、身だしなみにあまり気を使いません。それでもお金があまりにかかる趣味には、手を出す前にひるみます。  
  
 だからでしょうか。

 いつも、小説、映画にでてくる主人公達が不思議でした。

 彼らが、その大げさな生き方をするための資金は、どうしているのだろう、と。

 いつ、どうやって金を稼いでいるのか、そこをはっきりさせてくれ、と思ってしまう。

 

   
 「神々の山嶺」他、夢枕獏さんの著作には、きちんと、どう金策をしたかが簡単にでも描かれている。
 
 アルバイトでも、借金でも、前借りでも。なんとかしようと、もしくはなんとか出来ずに涙をのむ。
 
 趣味というのは、やろうと思ってやるわけではなく、まるで恋のように、無茶をしてでもひきつけられるからやっているものだという事が、実感できる。
 
  だからこそ、山を登る事の、歯ぎしりするような苦しさ、快感も現実味を帯びる。

 ちなみに私にとって趣味とは「家賃、光熱費を払って生活費を確保した、残りのお金で行うものだ」、というのが大前提ですが、男の人にとっては、必ずしもそうではないことも、この本で知りました。

 知っておいてよかった。

 だって、後年、保険も税金もなぎ倒し、食費以外の全てを趣味に費やす人達と多く出会うことになったから。
 

|

« サマーウォーズ | トップページ | 月の子 -清水玲子 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« サマーウォーズ | トップページ | 月の子 -清水玲子 »