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2011年6月29日 (水)

明治東京畸人伝 -森まゆみ

表紙画像がなかったのでリンク…

 いつの頃からか、「明治、大正、昭和初期の、旧江戸の下町」というものにあこがれるようになりました。
 
 自分が田舎の出身だからでしょうか。最初は、下町=「一番の都会の人」というイメージでの憧れだったかと思います。
 
 それに加えて「はいからさんが通る」「レディ・ミツコ」の漫画から、明治という時代も気になって。
 
 それがいつしか組み合わされて、私の中でダントツに妄想がかきたてられる世界となりました。
 
  
 煉瓦づくりのモダンな建物、まがい物などなかったから本物しかない「舶来品」。それでいて、夏の夜、縁台に座って浴衣で夕涼みもするような、昔ながらの日本文化も残っている。
 
 谷崎作品や淀川長治さんの文章にでてくる、きらびやかだったころの浅草、森茉莉さんのエッセイにある、千駄木観潮楼での生活などは、うっとりします。
 
 私の中の明治をますます豪華にしてくれました。

 
 
 「明治東京畸人伝」には、その夢のような「明治の下町」にふさわしい登場人物、もちろん実在した人物を何人も紹介してくれている。
 
 上野動物園園長、東京音楽学校奏楽堂の設計者、殿様作曲家、不忍池のほとりに写真館をたてた写真師。
 
 しかもそれは必ず、谷中・根津、千駄木等、下町とよばれる土地のどこかとかかわっての紹介だから。
 
 この本のおかげで、私の「明治」はますます魅力的になってしまった。
 
 
 この本は「これこれこういう人がいた」という説明ではなく、森さん自身が調査した際の話も踏まえた文章なので、今の下町の情景もみえてくる。
 そこがまた私にはたまらない。

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