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2011年6月 5日 (日)

チョコレート革命 -俵万智

チョコレート革命
深くて怖い

 物を生み出す人々の、原動力が必ず日常ではないとしても。
 
 例えば作家ならばいくらでも「フィクション」です、とごまかせるかもしれない。
 
 けれど歌人、という立場の方々は、日常のさまざまなシーンをきりとるだけに、ごまかしようがない気がする。
 
 そう思うとこの時期、俵さんは、つらい恋をしていたのか。
 
 そのつらい気持ちを歌に昇華する。秘めた気持ちをあらわにする。
 
その気持ちを鎮める行為は、でも日常をなお、つらくはしないのだろうか。
 
 そんな心配をしたくなるほど、「チョコレート革命」には切ない歌が多い。
 
 
 
 この本の読み手と同じ立場だった事がある。

 そんな頃、この本に載せられているこの句を読んで苦しくなった。

 「妻という安易ねたまし春の日のたとえば墓参に連れ添うことの」

 外側からみた自分は、こんなに哀れなのか、と、ぞっとしたのを覚えている。

 ぞっとしながらも、俵さんの、同じテーマの句をむさぼり読んだ。
 
 それもまた、哀れな事だと今なら思う。
 
 

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