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2011年10月16日 (日)

もしもし下北沢 -よしもとばなな

もしもし下北沢
下北沢に住んでいるのならば

 演劇にはまっていた頃、下北沢はよく行く場所でした。
 
 ネットなんて非日常だった時代、下北沢の雑多な商店街をうろうろしながら、本多劇場やスズナリの場所を探し、ついでにぴあMap片手に、雑誌に載っていた気になるお店を散策したりしてました。
 
 そんな頃にこの本が出ていたら、きっとはまっていたことでしょう。

 
 下北沢が舞台のこの物語は、実在するお店が山ほどでてきます。
 
 通り一遍の紹介ではない。それぞれの店主の人柄や、そのお店が持つ雰囲気が、ふんわりとあらわされている。
 
 しかもその説明がなければ物語はすすまない、というほどに、物語の重要なエッセンスになっていて、そこがまた、たまらない。
 
 京都の丸善に檸檬を置きに行くような、「小説ごっこ」を下北沢のあちこちでしたくなってしまう。
 
 
 関係ないけど、このところ、はまっていた「からくり侍 セッシャー1」と、コンセプトがよく似ています。
 
 似ているけれど、こちらの小説は、ちょっと違う。
 
 地域発展の為、とかではなく、「こんな素敵な場所でこんな素敵な人たちがいる」事を、記憶にとどめておきたかった。
 
 そういう、単純だけど素敵な気持ちがただよってきて。やっぱり、ばななさんはすごいな、と感じてしまう。

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