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2013年7月21日 (日)

静かの海

 山育ちなので、海はずっと憧れだった。だからずっと、海は海というだけで素晴らしく、どんな海だって構わなかった。
 
 今は違う。

 泳ぎに行きたい、と思う時、頭に広がる海はあざやかな青。少し高めの波から顔を出すと三方は山にかこまれて緑が広がる。
 
 日常、目にする海はどこまでも小石がしきつめられた海岸で、深い深い青色が私を安心させる。

 でも、海、と言われて思い出す海は、白い砂浜とところどころに見える岩、それを穏やかに洗う波、グリーンの海だ。
 懐かしい思い出を象徴する記念碑のようなもの。私にとっての静かな海。
 実家からみえる、南アルプスのようなものだ。ただ、懐かしい。
 
 どれもが手放しがたく、どれもが私の大事な海だ。
 それはおそらく、ひどく幸せな事なのだろう。

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