2011年6月12日 (日)

劇団夢の遊眠社 COLLECTOR' S BOX

NODA・MAP番外公演 表に出ろいっ! [DVD]
画像がないため、野田MAPの画像...

 今まで出ていなかった、夢の遊民社のDVD。知らないうちに発売されていました。

 すごく嬉しい。

 すっかり「御大」になられた野田さんが、まだまだ若い!そして汗をとびちらせてせりふをいう姿、集中しすぎて目がいっちゃっている顔がまた観れる!

 何本かの芝居が入っていますが、やはり好きなのは「半神」と「贋作 桜の森の満開の下」。

 特に「贋作~」のプロローグとエピローグ。
 うっとりとした顔で、「桜の、花が咲くんだよ」というシーンはなんど観てもドキドキする。その静けさに、感動する。

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2007年12月23日 (日)

フィラデルフィア美術館展

東京都美術館 特設ページ

 東京都美術館で「フィラデルフィア美術館展」。開催していたことに気づくのが遅く、24日までと知ってあわてて行ってきました。

 フィラデルフィア美術館が有名だからなのか、時期的なものなのか、雨だというのにかなりの人が来場していて驚きました。もしかして、「ムンク展」をあきらめた人が流れてきたのか?と思うほど。

  

 展示物は安定した作品の数々。フィラデルフィア美術館の所蔵の中でも、無難なメジャーどころばかりを借りてきました、というようなラインナップ。

 時代は近代もので宗教画は皆無だから、絵の解釈はあまり必要はない。でも、美術館にきた、という満足感を与える程度に、ピカソの後期の作品もあったりして。

 いつもにもまして、「幕の内弁当」度、しかも高級幕の内度が高い展覧会だった気がします。

 気に入った作品。

 ウジューヌ・ブータン「トゥルーヴィルの眺め」。

 雲の魔術師、と言われるらしいが、雲だけじゃなく波だって素晴らしかった。

 クロード・モネ「睡蓮、日本の橋」。

 有名な「睡蓮」とはちょっと違う睡蓮が、日本らしくてまた素敵。

 トーマス・エイキンズ「帆走」。

 半月のような曲線で、帆も、風も、その両方の動きも感じられる、シンプルなのに気に入った作品。

 

 マグリッドやクレーが一点しかなかったのが残念ですが、それでも十分、ゆったりとした気持ちになれる、素直な品ばかりの、いい美術展だったと思います。

 

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2007年6月12日 (火)

東亰異聞 -小野 不由美

東亰異聞 Book 東亰異聞

著者:小野 不由美
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

タイトルに早くきづくべきでした

 フランスの影響を強くうけていた頃のインドシナ。同じくイギリス風味のインド。

 ジャズ要素の強いロック、西洋のシナ趣味というような家具全般。

 私はどうも、そういう中途半端な状態なものを全般的に好むらしい。

 だから明治、大正、昭和初期の、江戸の闇が西洋文化の隙間からみえかくれする時代。その危うさがたまらない。 

 

 東亰異聞は帝都、東亰の話。

 それは決して「東京」ではありません。

 東京とかわりない帝都の、かすかにずれがあるその世界は、もう好みど真ん中です。

 小野不由美さんの著作は「魔性の子」「屍鬼」を読んだくらい。どちらも私の好みでは正直ありませんでした。

 この話も正直、前半は少々だらけました。

 けれど、この世界観も起こる事件も、魅力的なキャラクターも、意表をついたラストは捨てがたい。

 考えをあらためます。やはり二、三作読んだくらいでは作者好みはいけませんね。

 

 

 

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2007年5月25日 (金)

向田邦子 果敢なる生涯 -世田谷文学館 企画展-

世田谷文学館春の企画展 公式HP

 はじめて読んだ本は「思い出トランプ」。確か大学生の時だったと思います。

 その時は、あまり魅かれませんでした。

 いつからこんなに作家、向田さんにはまったのだろう。おそらく「夜中の薔薇」を読んで、記憶に残っていたドラマを思い出してからだと思います。

 「強さを秘めない、それでいて品のある日本女性」

 白州正子さんと向田邦子さんは、そういう点でよく似ている気がします。

 

 ここのところ、図書館とはご無沙汰してましたが、先日久しぶりに行きました。

 そうしたら、「向田邦子展」のポスターが。

 今週末までです。ぎりぎりセーフです。

 ファンならば一度は眼にしたい、生原稿、ポートレート。

 エッセイを読んだことのある人ならばなじみのある向田さんの私物。「う」のひきだし、愛蔵のカメラ。

 それらが多く展示されているようです。

 楽しみです。

 憧れの人の、憧れの生活の一部。それらにあえるのを支えにあと一日、お仕事がんばりましょうっと。

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2007年1月 6日 (土)

スーパーエッシャー展 ある特異な版画家の軌跡

スーパーエッシャー展 公式HP

7月のブログで紹介していたくせに、行ってきた感想をずっと書いてませんでした。

ダリ展と同じくらい人気だったようですが、混雑をさけて行ったので、任天堂 DS Liteを借りての解説つきで、比較的のんびりみることができました。

 やっぱり、すばらしかった。

 版画家としての初期の作品はその陰影がすごい。特に「ローマの夜」シリーズ。

 夜の風景の、その一枚一枚の彫り方が違う。

 あるものは「-」だけで、あるものは「+」だけで。またあるものは右斜めだけで、その陰影を作ってる。

 だまし絵や正則分割のデッサンがあまりにすばらしくて、「版画」として見ていなかったのだけど、版画なんだよな、と実感しました。

 

 それからエッシャーノートとよばれる彼自身の創作ノートからわかる正則分割の作品。

 繰り返し繰り返しつながるパターンの法則性は、何度みても、エッシャーノートでの説明を読んでもわからない。

 蛇が奇妙にくみあわさりながら円を作っている最後の作品「蛇」は、一枚の版木を3回刷ったもののはずなのに、そのつなぎ目がわからない。

 デジタル画面で正則分割の作品を仮想空間に出現させている展示もあって、それもまた不思議。

 

 そしてもちろん、だまし絵。なんどみても一瞬、何が違うのかがわからない。

 エッシャーがつくりあげた生き物、「でんぐりでんぐり」も奇妙にかわいくて、

行った後に、じわじわと面白さがましてきて。

 もうすぐ開催期間が終わってしまうから、その前にもう一度、行ってきちゃおうかな、と思うくらいに、おすすめです。

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2006年10月19日 (木)

ベルギー王立美術館展

ベルギー王立美術館展 ~巨匠たちの400年~公式HP 

                   国立西洋美術館 のHP 

 本当はダリ回顧展に行くつもりでした。

 ところが、上野の森美術館に行く途中、国立西洋美術館の前を通ったら、ベルギー王立美術館展の大きなポスターが。

 経験上、「~美術館」展というものに外れはありません。知らなかった画家を強制的にみることになるので、好みの画家を新たに発掘する楽しみもあります。

 そのうえ、ルーベンス、ユトレヒト、そしてマグリッドの名前が連なっていたら、もう行くしかありません。

 閉館まで2時間ほどしかなかったので、今回はダリ展はおみおくり。

 ちなみに行こうとしていたくせに、ダリは実はあまり好みません。世界が完璧すぎて、観る側の物語が入る余地がないように感じてしまうから。

  

 ベルギー王立美術館は、予想どおり当たりでした。

 大好きなマグリッド。3枚しかなかったけれど満足。

 「光の帝国」の左下に門があること、「血の声」の背景にものすごく奥行きがあることに、今回はじめて気づきました。

 

 ステヴァンス「秋の花」のスカートの光沢、

 ユトレヒト「オウムのいる静物」の銀食器、

 スピリアールト「オステンドの港」からひきだされる物語、

 ヌイッセン「欲望」であらわにされてるその感情。

 それらを少し離れてみても、邪魔にならない程度の人の入りも好みでした。

 

 12月までやってます。

 ダリ回顧展にいって、その長蛇の列にうんざりしたら是非こちらを。おすすめです。

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2006年10月 9日 (月)

東山 魁夷の世界

東山魁夷の世界 Book 東山魁夷の世界

著者:東山 すみ,東山 魁夷
販売元:美術年鑑社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ただ、息をのむ

 友達の家に長居をしてしまい、帰りは午前様もいいところで。

 バイクでの帰り道、大通りの信号を右に曲がった瞬間、眼に入ったのは、名月。

 少しかけてはいるけれど、雲ひとつない夜半の空にさえざえとした光をなげかけていた。

 高い高い空の向こうから、何重もの光の輪をつくっている姿は、いかにも秋の月らしく、私は車が走っていないのをいいことに、速度を下げて、空を見上げながら帰ってきた。

 東山 魁夷の、風景を思い出す。

 

 東山 魁夷の絵をいいな、と感じるようになったのは、20代も大分すぎてから。それまでは、ただ、淡い、というより、ぼんやり、というイメージの絵という印象しかなく、あまり好きな画家ではなかった。

 今は、日本の風景の、その美しさに息をのんだ瞬間、その心象風景を、こんなに的確にあらわしている絵は他にないと思っている。自然を書き取っただけなのに、私が持っている日本のイメージをこんなにひきだす。そしてみとれてしまう。

 まるで、その景色そのものをみているように。

 

 今日の空は、それだけの月にもかかわらず、星さえもくっきりみえた。

 秋で空が澄んでいるのか、それとも逆に、都会の月の光には限界があるからなのか。それはわからない。

 でもいえることは、星をまったくよせつけない田舎の満月にも、決してひけをとらない美しさだったということ。

 まぎれもない、中秋の名月だった。

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2006年9月14日 (木)

ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で

ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で Book ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で

著者:ジョン・M. マグレガー
販売元:作品社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 

 運良く、ヘンリー・ダーガーの原画展を渋谷でみたことがあります。

 あちこちの雑誌からきりはりしただろう、女の子のコラージュ。

 下書きの線がわかるそのままで彩色された絵。

 女の子なのに「ついている」絵なのは、女の子の裸をみたことがなかったからだろう、と言われています。

 

 ヘンリー・ダーガーはアメリカの、身寄りのない老人。掃除夫をしていたそうです。

 彼がアパートでなくなった後、みつかったのはヴィヴィアンガールズ、と名づけられた女の子達の一大叙事詩「非現実の王国で」とその挿絵。

 誰にもみせることなく、こつこつと81歳の生涯を閉じるまで書いていたらしいです。

 その膨大な量が全て展示できるはずもなく、その一部だけの展示でしたが、すごかった。

 上手か、といわれると微妙。

 あちこちの雑誌から切り抜きし彩色し、グロテスクな描写もたくさんあるけれど。

 大判のその原画は、彼の人生と同様、奇妙にひきつけられました。

 ドキュメンタリー映画にもなったらしいですが、今年日本公開予定だったらしいけれど、見逃したのかやらなかったのか、残念ながらみていないです。

 

 世の中にはすごい人がたくさんいる。知られようが知られまいが全く変わりはないのだ。

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2006年7月21日 (金)

スーパーエッシャー展 ある特異な版画家の軌跡

スーパーエッシャー展 ある特異な版画家の軌跡

 最近、好みの展覧会がないなあと思いつつ、渋谷のBunkamuraのHPをチェックしていたら、M.C.エッシャーの展覧会を11月にやるとのこと。

 すごくたのしみです。

 2年ほど前にもエッシャー展はあったのですが、そのときもすばらしかった。

 エッシャーのあのだまし絵を効果的にみせるようにか、立体的な展示方法がとられていました。

 鳥と魚模様が繰り返される「空と水」をわっかにして天井につるし、中からみせるようにしたり、

 ネッカーの立方体もどきを、立体的なものにおこしてあったり(ペンローズの三角形だったかも。自信なし)

 今回がどういう展示かわからないけど、ハーヴ美術館から150点以上貸し出しみたいなこと書いてあるから、もしかしてシンプルな展覧会かもしれないけど。

   

 関係ない話ですが、エッシャーの絵をここにのせようと思って、絵画の著作権を調べてみました。本とおなじく作者の死後50年、かなあ、と思っていたのですが、そして原則的にはそうだったのですが、日本の場合は違いました。

 

 「日本は第二次大戦敗戦国なので、連合国側の絵画に関しては、作者の死後50年ではなく、60年半を経なければ、自由にならない、というペナルティがある」そうです。

 

 知らなかった。ってか、オランダは連合国だったのだろうか。

 ...連合国でした。

 いや、それ以前にまだ死後30年ちょっとしかたってないから、駄目だったんですけどねw。

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2006年7月14日 (金)

劇団夢の遊眠社「半神」

Video 劇団夢の遊眠社「半神」

販売元:アニプレックス
発売日:1999/04/01
Amazon.co.jpで詳細を確認する

戯曲本も、原作マンガも読んじゃいました

 劇団夢の遊眠社がなくなるぎりぎりにファンになりました。

だから、舞台としてみたのは一度きり。後はNHKでの特集やDVDばかりです。

 主宰 野田秀樹さんが現在活動しているNODA・MAPも好きですが、

遊眠社時代の「半神」と「贋作 桜の森の満開の下」が一番好きなのは、元ネタになったものが好きだからだと思います。

 「贋作 桜の森の満開の下」は坂口安吾の短編いくつかの組み合わせ。

 「半神」は萩尾さんのマンガを下敷きに、レイ・ブラッドベリの短編を組み合わせ。

 朗読のようなせりふまわしで、ブラッドベリの一文を語る。全然、話の筋とはかみあっていないのに、妙にしっくりくるのが不思議です。

 

 縦横無人に飛び回る役者と、いきおいのあるせりふまわしにパワーをもらい、

 ラストはいつも何かさみしいのに、決して暗くはない。

 それが主人公が、もうこれからは一人で立ち上がらなければならない事を実感して、だからこそのさみしさだからかもしれない。

 

 

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