2009年9月14日 (月)

三月のライオン

ビデオメーカー 三月のライオン ビデオメーカー 三月のライオン

販売元:ムラウチDVD
楽天市場で詳細を確認する

この表情が全てを物語っているようで

 おそらく、三月のライオン、というと、同名のマンガを思い出す人の方が多いと思う。

 けれど、私はこの映画の、このパッケージにもなっているこの写真を思い出す。

 もう15年以上前、雑誌「ぴあ」でこの写真をみたのだった。たしか「ぴあ」関連の賞を受賞された作品なので、紹介されていた。

 そのあらすじを読んだだけで、私はやられてしまった。

 

 「記憶喪失になった兄を迎えにきた妹は、アイスと名乗り、自分は恋人だと兄に伝える。二人は恋人同士として暮らし始めるが...」

 なんて、あらすじだった。

 そしてこの写真。

 脱力感でも、無力感でもない。どうしようもない場所にたどりついてしまった、と、呆然とするようなこの表情。アイスのくわえかた。

 ずっと気になって、でもその時は映画館にはいけなくて。

 結局、観る事ができたのは今年。

 DVDになっているとは思わなかった。ようやく、アイスに会えた。

 

 映画は本当に、「三月はライオンのようにやって来て、羊のように去っていく (3月は荒々しい気候とともに始まり、穏やかな気候で終わる」というイギリスのことわざにふさわしい。

 映画のラストは、二人にとってハッピーエンドなのだと思いたい。

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2009年5月14日 (木)

いぬのえいが

Movie / いぬのえいがプレミアム・エディション

最後の話は卑怯なほどあたたかい

 ものごころついた頃に飼っていた犬は二匹。

 一匹は凶暴で、祖父以外にはなつかなかった。

 一匹は滅多に散歩には連れて行かず、時折、父が鎖を外してあげると、半日はあちこち遊んで飛び回っていた。

 その次の犬は散歩ぎらい。散歩に行こうとすると、降参のポーズで拒否をした。

  

 そんな事を、この映画をみると、つらつらと思い出す。

 オムニバス形式で、きちんとストーリーがあるのに、頭の中ではストーリーと平行して自分自身の犬との思い出が流れていく。

 ペットを飼った人ならば。それがたとえ犬でなくとも、きっと同じ気持ちになるはず。

 

 今、実家には、白内障を病んでいる犬と、フィラリアになってしまった犬がいる。

 彼らは、それでも帰省するたび、尻尾をふってとびついてくる。嬉しいを全身で表現するその姿。

 それを思い出して、泣く日はきっとくるだろう。

 それでもきっと、「もうペットは飼わない」とは思わない。

 泣きながら、「飼わなければよかった」と思うことが絶対ないのと同じだもの。

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2009年5月 9日 (土)

チェブラーシカ

チェブラーシカ
もの悲しいBGMが、アンバランス

 ソニープラザなどのお店にいくと、ちょっとマイナーなアニメや絵本のキャラクターのグッズが売ってます。

 しかも最近は、原作の絵がちゃんと使われてる。

 子供の頃、妙にデフォルメされたムーミンやピーターパンをみて腹をたてていたので、この傾向は大変嬉しい。

 嬉しいけれど、少し悔しい。

 原作を知らないまま、ただかわいいといって買っていく人を、捕まえて説得したい。

 このキャラクター達はかわいいだけじゃなくて、本当に素敵なんだよ、と。

 「ひとまねござる」、「タンタン」、もちろん「ムーミン」も、原作があるんだよ。読んであげてよ、と。

 元ネタを知っているということだけで、上から目線になってしまう自分を反省しつつ、でも本当にいつも思う。

 この子達の本当の魅力をみんなが知ってくれればいいのに、と。

 

 チェブラーシカも、最初はグッズで知りました。

 ロシアの、有名なキャラクターなんてそれまでは知らず、ネットで調べて原作は人形アニメとしり、DVDを借りてみました。

 なんてキュート。

 自分で「正体不明」と名乗るチェブラーシカは、たどたどしい?ロシア語と、たどたどしい歩き方がすごくかわいい。

 動物園で「ワニ」として働く、立派なワニのゲーナさんはものすごく優しいく、いじわるな婆さんのいじわるっぷりは、衣装と同じに素敵に粋でかっこいい。

 BGMが何故だか少し寂しげで、でもその寂しさは郷愁に近い寂しさで、それがまた、ちょっといいな、と思ってしまう。

 

 だからやっぱり原作って大事。

 相手を理解するってことは人に限った話じゃないのだ。

 だって、最初にグッズでみたときは「ただのサル」と思っていたチェブラーシカ。DVDをみた後では「チェブラーシカ」として愛しく思わずにはいられないもの。

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2009年5月 6日 (水)

SAW

ソウ [DVD]
あくまでミステリー

 SAW5がDVD化されたので、ようやくみました。

 おもしろくなかった、とは言いません。そこそこ面白かった。

 けれど、私が望んでいたのは、Part1の頭脳ゲームとしての話。悲しいけれど、シリーズが続くほどに、残虐性が増して、反比例するように心理戦部分が減っている。

 

 見知らぬ男二人が、目を覚ますと鎖につながれ、目の前に死体が一つ。

 「ゲームをはじめよう」

 そう伝えるテープレコーダー。

 ミステリーファンをわくわくさせるオープニング。そして期待を裏切らないラストシーン。

 残虐性も確かにあるけれど、それはあくまで脇役だったのに。

 

 面白いものはずっとみていたい。けれどシリーズものは劣化する。

 期待する分、ハードルが高いのは仕方ないのかもしれないけれど、でも、やっぱり。

 せめて、がっかりはさせてほしくないものだ。

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2008年1月29日 (火)

紅夢

コン リー / チャン イーモウ/紅夢 大紅燈篭高高掛 Raisethe Red Lantern コン リー / チャン イーモウ/紅夢 大紅燈篭高高掛 Raisethe Red Lantern
販売元:HMVジャパン
HMVジャパンで詳細を確認する

色彩の豊かさに目をみはる

 中国映画を観ていて驚かされるのは、お金持ちのスケールの大きさと、人間のえぐさ。

 この映画でもそう思いました。

 妾には一人一人の家をあてがう。専用の使用人もついている。でもその家は、他の妾との棟続き。ご飯も皆一緒に食べる。

 しかも、毎日毎日、旦那様がどの妾のところに行くのかを全員の前で指名する。

 えぐい。えぐすぎる。

 そのえぐさを、中国式の様々な儀式や色彩で隠してる。隠された分だけどれも妖しくて美しい。

 指名された妾の前におかれる紅い提灯。

 カラコロと不思議な音をたてながらマッサージする、足うち。

 妾だけにゆるされる紅い提灯を使ったのがばれた使用人は、白い雪の中で紅い提灯を燃やす。

 妊娠したと偽った主人公に怒った主人が、提灯に封をさせる。

 その全てが美しくて怖い。怖くて綺麗で、名作だ。

 

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2008年1月25日 (金)

パリの恋人

パリの恋人 DVD パリの恋人

販売元:パラマウント ジャパン
発売日:2006/04/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

今だったら、きっとタイトルはそのまま「ファニー・フェイス」だろうに。

 ヘップバーンの作品はあまりたくさんは観ていません。この作品も、共演のフレッド・アステアのダンスが目当てでした。

 けれど、ヘップバーンが本当にキュート。

 最初に二人が出会う、本屋のドタバタなシーンの地味な格好も。

 ファニーフェイスだもの、となげく姿も。

 パリで酔っ払って、粋にダンスを踊るときの、モノトーンでまとめたおしゃれな衣装も。

 ダンスが粋なアステアに決してまけてはいませんでした。

 

 今みると合成バリバリの映像なのだけど、パリの、いかにもな観光地と組み合わされてそれなりにいい感じ。ファニー・フェイスな主人公の、いかにもなシンデレラストーリーと組み合わさって、素敵なおとぎ話になってます。

  

 

 「ファニー・フェイス」という単語はこの映画以降、いい意味あいとして使われるようになってしまったから、クール・ビューティどころか、ファニー・フェイスも、純大和民族顔には敷居が高くなってしまった。

 観終わった後日。ヘップバーンが着ていたモノトーンスタイル。ハイネック部分と靴下だけ白で、ほかが黒の組み合わせを真似してみたのだけど、自分的には満足だったのだけど。

 今日、地味だね、と、普通に言われてしまいました。やっぱりファニー・フェイスにもほどとおい。

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2008年1月24日 (木)

フライド・グリーン・トマト

フライド・グリーン・トマト
販売元:宅配DVD/CDレンタルぽすれん
宅配DVD/CDレンタルぽすれんで詳細を確認する

 ジェシカ・タンディの笑顔が素敵。

  この映画を観る一ヶ月前くらいに偶然、ヒッチコックの「サイコ」をみました。

 そしたら、「サイコ」の、湖から車をひきあげるシーンと同じ構図で車をひきあげてました。

 あとで調べたら、やっぱり「サイコ」をパロディ化していたようです。 

 

 でも似ているのはそこだけ。

 この映画はサイコキラーがでてくるわけではありません。

 過去と現在の、二人の女性の友情の物語。

 老人ホームにいる老婦人と、老婦人の昔話にひかれて彼女を訪ねる主婦。それが現在。

 老婦人の昔話にでてくる二人の女性は、老婦人のかつての姿と彼女の憧れる女性。それが過去。

 どの時代でも、女性が一人でまっすぐに立つために頑張るためには、自分自身が少しの勇気をまず持つことが必要。

 そして信頼できる友をもつことも。

 

 老婦人役のジェシカ・タンディと、主婦役のキャシー・ベイツが素晴らしい。特にキャシー・ベイツは「ミザリー」の怖さがみじんもみえない主婦っぷりがとてもかわいい。

 彼女がつぶやくおまじない、「ルワンダ」は少し勇気が出る言葉。

 バカにしないでまずつぶやいてみる。それが大事なんだとちょっと思います。

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2007年10月17日 (水)

ツイン・ピークス

ツイン・ピークス  ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】 DVD ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】

販売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日:2007/11/09
Amazon.co.jpで詳細を確認する

最後が救いがないというかなんというか

 大人気のTVドラマ、「24」は、まだまともにみたことがありません。

 観始めたらとまらないに決まってる。ツイン・ピークスもそうだったもの。

 

 「ツイン・ピークス」は、デビッド・リンチのカルトドラマです。当時、レンタルビデオ屋でバイトしていた私は、続きが気になって、毎日3本借りて帰りました。

 はまりにはまって、クーパー捜査官のこよなく愛す、コーヒーとドーナツにもはまって、チェリーパイまで手作りしちゃうほど。

 それなのに、最後はいけてない。最終回のやるせなさったらありませんでした。

 

 

 「24」、観るときはそれこそシーズン毎にまとめて借りて、お休みの日にひきこもって観よう! などと思ったまま、結局まだやってません。

 やっていないまま、中途半端にあらすじだけ知っちゃったりして。シーズンも続いて。

 さすがにもう、一気にみることはできないのだろうな。やる根性もありませんが。

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2007年10月12日 (金)

悲しみよこんにちは

悲しみよこんにちは DVD 悲しみよこんにちは

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2007/04/04
Amazon.co.jpで詳細を確認する

シンプルで残酷

 フランソワーズ・サガンは18歳の時に、この「悲しみよ、こんにちは」を書いた。

 と、いうことを、小説を読んだ後、かつ映画を観る前に知りました。

 おかげで、私の中のサガンは、映画版で主人公をやったジーン・セバーグとイコールです。

 

 ショートカットが似合う、小柄な娘。

 それでいて、優雅なカットのワンピースがよく似合う。そして、少しけだるい夏も。

 18歳といえど大人びているのは、フランスだからでしょうか。昔だからでしょうか。

 みずみずしいとは言い切れない、少しあきらめが入った感情で物語が進むのは、小説も映画もかわりません。

 映画版のラストシーン。

 取り返しのつかない悲しみをもった主人公が、鏡にむかって泣きながら化粧をする。その姿はそのまま、もう子供ではいられない悲しみをも伝えてきて。

 それはタイトルにもなっている小説版の最後の文章、「悲しみよ こんにちは」というセリフとおなじくらいあきらめにみちている。

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2007年9月19日 (水)

スウィート・ノベンバー

DVD スウィート・ノベンバー 特別版

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2007/09/07
Amazon.co.jpで詳細を確認する

11月に紹介するのが正しいのかもしれないけど

 キアヌ・リーブス主演の恋愛物語は、何故かあんまりヒットしない気がするのは何故だろう。

 「雲の中で散歩」も、この「スウィート・ノベンバー」も、確かあんまり売れたイメージがありません。

 地味な作品ですが、どちらも私は大好きです。

  

 主人公はある女性に「11月限定で恋人にならないか?」と誘われる。

 その彼女、文字通り自由きままに生きていて、型にはまった社会人の主人公からみると、文字通り、型破り。

 時計も携帯ももたせない、そんな彼女にとまどいながら、けれども主人公の肩の力がだんだんぬけてく姿が、なんだか心地よい。

 彼女の生き方は決して自由奔放なのではなく、彼女自身の規律にもとづいたもので、それを貫く彼女は、とてもチャーミング。

      

 彼女にとって特別な月である「11月」に選ばれた彼が、「9月」に会うシーン。

 「君が11月か。俺は9月だ。」

 この映画の中では実はここが一番好きです。

 「森は生きている」。12の月の精たちがでてくる有名なロシア童話をふと思い出し、きっとこの監督もあの童話が好きなのに違いない。そう思ったから。

 あのロシア童話では12の月達は、自由に季節を動かすけれど、この映画では12の月のお役目は、彼女によって選ばれる。

 そしてそれは、「光栄だ」と思えるほどに、彼女は素敵だ。素敵で潔い。

 そして潔すぎるから、ラストはちょっと悲しい。

 甘い11月。けれども終わりは決してスウィートではないのです。

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2007年9月13日 (木)

トゥルーマン・ショー

トゥルーマン・ショー(通常版) DVD トゥルーマン・ショー(通常版)

販売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日:2006/04/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

うっとりとではなく、ぎょっとして一瞬かんがえること

  「自分はこの家の子じゃないのかもしれない。」

 これは子供の頃、おそらく、誰もが一度はうっとりと考えること。

 「周りの世界が本当は全て嘘っぱちなのかもしれない。」

 そう考えるのはそれの変形版だけど、おそらく、自意識過剰気味の人が考えることなのではないかとも思います。さすがに誰もが考えることではないと思う。

 ちなみに私は考えた事ありました。

 だからこの映画を観たときに、「やっぱり同じこと考える人はいるんだな。」と、ちょっとほっとしました。

 そして後年、同じテーマを扱った、手塚治作品にあることも知ったときにはなおのこと。

 

 主人公をとりまく世界は、自分だけをみつめるためにあるフェイクな世界。

 それはつまり、その世界の中心に主人公がいることを示す。

 手塚作品はブラックなアンハッピーエンドですが、この映画はハッピーエンド。何故なら希望がかすかにみえる時点で映画は終わるからです。それはとてもアメリカ的。

 けれど、よかったね、いい映画だった、で終われない。

 フェイクな世界の中心と、リアルな世界の片隅と。

 どちらが嬉しい事なのかどうか、幸せかどうかは別の話だとわかってはいるが。

 この先どうなるか、主人公の行く先がとても気になるのは、私だけではないはずだ。 

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2007年8月20日 (月)

運動靴と赤い金魚

ジュニア版 運動靴と赤い金魚 Book ジュニア版 運動靴と赤い金魚

著者:マジッド マジディ
販売元:汐文社
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おすすめは映画のほうです

 今、思えば、私が小学生くらいのとき、我が家は家計的に厳しかったのだと思います。

 そして時代もあるでしょう。

 遊び道具、洋服、学習道具。末っ子の私が新品を手にすることは滅多にありませんでした。

 そして兄弟全員、何かをねだるということは、滅多にありませんでした。

 その代わり、というわけではありませんが。

 姉はバイト代で私や兄にプレゼントをくれ、

 兄はパチンコで勝つと、私たちに戦利品をくれ、

 その恩恵をうけるだけだった私は、今、主婦になっている姉に貢ぎ、帰省した際には兄のおかかえマッサージ師となっています。

 今でも。とりあえず兄弟でなんとかできるところはなんとかしてしまう。

 四捨五入すると全員不惑になってしまう年になっても、仲がいいのは、こういう背景があるからかもしれません。

 

 「運動靴と赤い金魚」はイラン映画。

 貧しい、厳しい、けれども温かい家族に囲まれている兄と妹の、とんでもなくキュートな映画。

 妹の運動靴をなくしてしまったおにいちゃんと、それを悲しみつつ、親にはいいつけない、けなげな妹。

 一足の運動靴を交替ではくために、一生懸命走る妹。遅刻しても理由を言わないお兄ちゃん。

 二人が運動靴を洗うシーン。洗濯用のタイルの池には金魚がゆらゆらしてて、二人がつくるしゃぼん玉の、なんて美しいことか。

 なんて郷愁を誘うことか。

 どこの国でも、人の気持ちは同じだと、しみじみ思わずにはいられません。 

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2007年8月15日 (水)

ALWAYS 三丁目の夕日

ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 DVD ALWAYS 三丁目の夕日 通常版

販売元:バップ
発売日:2006/06/09
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知らない時代なのに郷愁を感じる普遍の作品

 実家に帰省していました。

 小学生と幼稚園児の甥もきていたので、気分はすっかり夏休み。

 昼間は虫とり網片手に庭を散策。トンボだのカミキリ虫だのを捕まえては質問ぜめしてくる甥っ子のため、一生懸命、記憶をたぐりよせる。

 これは、トンボじゃないよ。ウスバカゲロウ、アリジゴクの成虫なんだ。

 これは、クワガタ。多分、ヒラタクワガタのメスだね。

 私がかつて、子供だった事を知らない甥っ子は、尊敬のまなざしで私をみる。

 

 夜には花火。

 ロケット花火は缶よりビンにさしたほうがいい。

 空に舞い上がる花火は土よりコンクリートのほうがいい。

 かつての腕白坊主だった兄が、てきぱきと花火の正しい遊び方を甥っ子に教える。

 打ち上げられた花火につられて空をみあげると、昔よりはぼやけている天の川が東西をよこぎっているのがみえて。

 花火が消えても夜空をみあげたままの彼らに、星座や由来を教えるのは、かつて星座の伝説をこよなく愛した姉。つまり彼らのお母さん。

  

 甥っ子たちは、都会っ子。

 けれど田舎がもつ魅力は、まだまだこの子達にも通用するようだ。

 きっと彼らもいつか、この映画をみて郷愁を感じる、正しい大人になってくれるだろう、と、叔母の私は安心する。

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2007年7月26日 (木)

私の頭の中の消しゴム

私の頭の中の消しゴム DVD 私の頭の中の消しゴム

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/03/10
Amazon.co.jpで詳細を確認する

べたべたといってしまえば、それまで

 オリジナルは日本のTVドラマのようですが、タイトルはこちらの方が上手かと思います。

 ただし、このタイトルでこの内容であっているかといわれると難しい。

 冷たい言い方をすれば、若年性アルツハイマーという病気があるということを、世の中に伝えた、という点でたしかに貢献はしているけれども、どちらかというと、純愛ドラマのエッセンスとしてその病気をつかった、という印象がしてなりません。

 そういう意味では、オリジナルのドラマのタイトル、「Pure Soul~君が僕を忘れても~」のほうが正しいのかも。

  

 嫌いじゃありません。むしろ十分に泣きました。

 主人公二人が恋に落ちて、結婚するまでのやりとりは丁寧に作られていて、二人の愛情の深さがうかがえる。

 二人がお互いをみるときの顔がとてもいい。おそらく、恋愛をした経験のある人なら一度は相手の顔にそれをみたことがあるだろう、心の底から愛しいものをみる優しい眼をしている。

 病気を主題ととらえると、つっこみどころはきりがない。けれど純愛をテーマにしているのなら、さすがなんでもありの韓国映画、泣かせどころはやまほどあって、何もいうことはありません。

 

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2007年7月 7日 (土)

奇跡の海

奇跡の海 プレミアム・エディション DVD 奇跡の海 プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2004/07/23
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エキセントリックではすまされない何か

 一人暮らしが長い人は独り言が多くなるらしいです。

 自分も例外ではありません。それどころかもっとやばい。

 あまり大きな声ではいえませんが、考え事をしているときなどは、独り言どころか、自分と対話をしています。

 一人二役で会話をしている状態になるので、おそらく端からみたら、電波系というか、狂っているように違いない。

 くれぐれも、自分の部屋に盗聴器が仕掛けられてないことを願うばかりです。

 

 だから、この「奇跡の海」の主人公が、神と話している姿を、あまり変には感じませんでした。

 誰だって、自問自答するときはあるもの。ベスの場合は、それを神としただけ。

 自分と重ねてそんな風に思っていましたが、大違いです。

 ベスは変人ではない。ただどこまでも素直だった。

 素直になれなくなった大人たちには、それが奇妙な行動にみえる。ベスをうとみ、精神病扱いをする。

 その周りの大人もわからないではない。けれどもそれが彼女の悲劇で、この映画の悲しいところ。

 ベスはやっぱり神様と話していたのかもしれない。

 たとえそうじゃなくても、最後に神様には会えた事は確かで、しかも村の、男中心で行われている信仰活動よりも、はるかに祝福された出会いだったのだろうと思います。

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2007年6月26日 (火)

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ DVD ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2007/05/30
Amazon.co.jpで詳細を確認する

スティングがいい味だしてる役ででてます

 イギリスのいまどきの若者映画、といってすぐ思い出すのは、古いので「さらば青春の光」、「シド・アンド・ナンシー」。最近だと「トレインスポッティング」や「シューティング・フィッシュ」。

 どれも自分のジャストな年齢でみたわけではないので、共感はイマイチでした。

 ただ、ただ明るい、ただつらいだけの単純じゃない、少し泥臭い、ひとくせもふたくせもある映画、という印象だけがありました。

 その後、泥臭さに加えて、笑っちゃうほどテンポがいい「スナッチ」を観たときには、こんな若者映画もあるんだ、と、すごく気に入りました。

 モンティパイソンともまた違う、リズムのよさ。

 でも、内容はあんまり飛びぬけてて、現実にはありえない。

 なんて、思っていたけれど、もしかしたら、やっぱり今時なのかもしれないな、と、この「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ 」を観て思いました。

 これは、ガイ・リッチーの初監督作品。スナッチの原案のような話です。

 やっぱり破天荒な話だけれど、主人公たちの、のんきさ、いけてなさ、いい加減さと、意味ない必死さは、本当に今時なのかもしれない。

 これは映画だけれど、TVシリーズがあるらしいです。彼らのいい加減さがすっかりお気に入りなので、引き続き観るつもりです。楽しみ。 

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2007年6月 5日 (火)

ムトゥ 踊るマハラジャ

ムトゥ 踊るマハラジャ Music ムトゥ 踊るマハラジャ

アーティスト:サントラ
販売元:インディペンデントレーベル
発売日:1998/06/14
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おすすめはサントラではなく、映画です

 超メジャー映画じゃなくて、アニメじゃなくて、感動とかじゃなくて、ただみてスカッと元気になる映画、というのは案外少ないものです。

 そのうえ、どんな人にも安心しておすすめできる、なんていったらもう貴重です。

 これはその一本。インドでは有名、日本でも話題にもなったから、映画好きならば知っているとは思いますが、普段、映画を観ていない人なら案外知らない。

  

 インドは映画大国で、すごいペースで映画を作るから、台本も満足にないという話を聞きます。

 この映画がどう作られたかは知らないけれど、一応、ちゃんと筋はあります。

 でも基本的にミュージカル仕立て。いきなりみんなが歌って踊る。不自然すぎて、逆にはまってしまう。

 イケメンでもなんでもない主人公、ムトゥはちょっと「寅さん」っぽい雰囲気なのに、だんだんかっこよくみえてきてしまう。さすがインドの大スター。意味なくタオルをまわす姿は、みたことある人なら一度は真似したくなってしまう。

 ヒロインのミーナは、見目麗しいだけでなく、むちゃくちゃキュート。こちらもトップスターらしく、その踊りは色っぽさとかわいさが同居してうらやましい。

 香港映画のようなコメディと、ハリウッドのような戦い。恋愛沙汰と人情喜劇とそしてダンス。

 なんの意味もなく、元気になる。パワー満載のこの映画。大好きです。

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2007年5月31日 (木)

ぼくの美しい人だから

ぼくの美しい人だから DVD ぼくの美しい人だから

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2007/05/10
Amazon.co.jpで詳細を確認する

もちょっと雰囲気のある写真だったのに...

 この映画がビデオになったとき、当時バイトしていたビデオレンタル屋で、この映画をみた同じバイトの男の子はしみじみと、「スーザン・サランドンだったら、42歳でも全然かまわない」といいました。

 それくらい、彼女はキュートで素敵でした。

 私自身は、当時20歳そこそこ。42歳の女性と27歳の男性のカップルと言われてもピンときません。それもありだろうな、くらいにしか思いませんでした。

 42歳の彼女が別れちゃおうとするくらい、自分の年も立場も気にする理由もぴんときませんでした。こんなに好かれてるんだからいいじゃない、何をいい年してこだわってるんだろう。

 若いなあ、甘いなあ、と、当時の自分につっこみをいれたくなります。

 

 今、このカップルの中間地点にたつ年になって、女性の立場で考えてみる。

 社会人になってひさしい大人ならば、特に男の人ならば、その器は年齢ではなく経験で大きくかわる。だから、私は何歳年下でも年上でも、その器をみて、「男の人」と思える人ならば恋愛はできる、きっと。

 でも相手と社会が私を「女性」扱いするかどうかは別問題。それが不安で不安でたまらなくなる気持ちはよくわかります。

 何歳になっても、かわいらしいどころか不気味なほど、女性は相手によって「女の子」になってしまう。それをうけいれてもらえるかどうかが、落としどころ、なんだと思います。

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2007年5月21日 (月)

シェルタリング・スカイ

 

二人は自分に誠実すぎて辛い

 「BABEL」をみてきました。辛い。たった一筋の光をみせるためにここまで闇をみせなくても、と思ってしまう。しかもその闇は光を際立たせる黒でなく、光をのみこむ混沌の黒だ。

 それはさておき。

 「BABEL」に出てくる夫婦。「シェルタリング・スカイ」の夫婦を思い出させた。シチュエーションがよく似ている。不仲で、他人行儀で、相手への不満の代わりに旅行先のモロッコに対する不満を口にする。

 ただし夫婦の間にあるものは違う。BABELの夫婦は不幸な事故が原因だけれど、シェルタリング・スカイの夫婦はそれがない。

 相手の、そして自分の愛情を信じきれない。それが本物かどうか疑って、悩んで、それでも相手にそれを確認できない。プライドが邪魔して。

 何年も暮らしていてもなお、悩むものなのか。それとも何年も暮らしているからなのか。

 これを、倦怠期とよぶのか、それとも倦怠期ではなく、この夫婦が自分に誠実すぎるだけなのだろうか。

 私にはわからない。その時になってみないと。

 ただ、その時がきてもそれを打破するために旅行に行くのは気をつけようと思う。打破するどころか、自分の誠実さをものみこむ危険な場所とも限らないから。

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2007年5月17日 (木)

向田邦子の恋文

向田邦子の恋文 DVD 向田邦子の恋文

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2004/07/14
Amazon.co.jpで詳細を確認する

山口智子さんが、素晴らしい

 向田邦子さんの写真を見るたび思っていた。

 なんて綺麗な人だろう、でも、そうはいっても、なんでこんなに素敵な写真ばかりあるのだろう。この人は作家で、決して女優ではないのに。

 その疑問は書籍「向田邦子の恋文」を読んで解決した。そういう事だったのか。

 プロの眼と、愛しい人をみつめる眼、その両方をもった人が彼女を撮っていたのだね。

 

 TBSでスペシャルドラマとして放映されていたとしったのは大分後です。そして、DVDになっていると知ったのはこの間。ようやく観ることができました。

 主役をやられた山口智子さんがすばらしかった。私を含めた向田ファンがもつ、勝手な向田邦子のイメージに、本当に、不思議なほどぴったりとあてはまる。

 他の登場人物はかつて向田ドラマにでていた人達ばかりで、彼らが次から次へといい味をだしながら現れて、まるで向田ドラマをみているようだ。二度も三度もおいしい気分になる。

 けれどこれは向田ドラマではない。これは向田さんの、ほとんど誰にも知られなかった恋の話。

 彼女の、悲しいくらいの芯の強さと、驚くほどもろくてくずれやすい恋が、反比例しているようで辛くなる。

 

 恋人の母役の樹希樹林さんと山口智子さんは、二人で縁側に座って静かに会話する。

 「おいとまをいただきますと戸をしめて 出てゆくやうにゆかぬなり生は」

 樹希さんがつぶやく斉藤史さんのこの短歌は心にしみる。

 「でも、出てっちゃったんだねあの人、戸、開けて」

 そう笑いながらむせび泣く二人がせつなくて心に残る。

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2007年4月27日 (金)

存在の耐えられない軽さ

存在の耐えられない軽さ スペシャル・エディション DVD 存在の耐えられない軽さ スペシャル・エディション

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2006/05/12
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公開当時使われていた写真はもっとエロティック

 高校生の頃の話です。

 姉のところに届いたはがき。20代の女性を対象に送られたこの映画の試写会招待状を姉からもらったら、母に猛反対されました。

 「高校生が観る映画じゃない。早すぎる。」

 おそらく招待状に印刷されていたスチール写真のせいです。

 ベッドに腰掛ける男に、下着姿でひざまずく女。

 知らなければ確かに誤解されるかもしれません。実際、SEXシーンは多くあります。

 けれど、母に猛反対される内容では断じて、ない。それを知っていたから必死に説明したけれど、わかってもらえなくて。

 結局、当日までねばったけど駄目でした。学校帰りにそれでもと、電話で母に交渉したあげく怒られて、ふてくされて家に帰りました。

 あんまり悔しくて、招待状をやぶってすてたことを未だに覚えています。

  

 映画の舞台は、共産圏としてヨーロッパがくずれはじめた頃のチェコスロバキアです。

 「プラハの春」とよばれる旧ソビエトのチェコ侵攻をドキュメンタリー風に、主人公と、彼に関係する二人の女の話を小説風に描いています。

 主人公にとって女の存在は軽い。

 でも、国家にとって主人公の存在は軽い。

 重い人生は辛いけれども、少なくとも手ごたえはある。けれど、軽い人生には手ごたえがなくて実感がなくて、それに人は耐えられない。

 その軽さを意識してしまったら、なおさらだ。

 3時間近い映画ですが、そして気合を入れてみないと意味がわかりにくいかもしれませんが、それでもおすすめです。観終わった直後は恋愛ごとと、何日か後には生き方を、深く考えてしまいました。

  

 「人生は私にはとても重いのに、あなたにはごく軽いのね。私、その軽さに耐えられないの」

 映画のキャッチコピーは、年々、実感としてせまってきます。

 今でも、あの時みておけば、と思ってしまうけれど、あの頃の私でこの映画の主題をよみとれたかどうかはちょっと自信がありません。

 そういう意味では、たしかに高校生が観るには早い映画だったのかもしれないな、と思います。

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2007年4月10日 (火)

マイ・ビッグ・ファット・ウェディング

マイ・ビッグ・ファット・ウェディング DVD マイ・ビッグ・ファット・ウェディング

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2005/11/18
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ビッグ・ファットとは「大げさ」という意味です

 私の実家は田舎の古い家なので、しきたりが多いです。

 当然、結婚式ともなると、内輪であっさりというわけにいきません。

 披露宴によばれる親族は、両親の兄弟は当たり前。祖父母の兄弟や、はては近所の、一体何世代前の親戚かわからない親戚まで出席したりします。

 私のように、実家から離れたところに住んでいても例外とはみとめられません。

 姉は京都に住んでいて職場も京都であったにも関わらず、そして姉がさんざん説得したにも関わらず、父は譲ってくれなくて。結局、姉は京都と実家で合計二回、披露宴をやるはめになりました。

 

 実は、巨大なヒロインがでてくる「愛しのローズマリー」と間違えて借りました。 「ビッグ・ファット」なんてタイトルがついているのだもの。

 でも間違ってみてものの、これが大ヒットでした。

 正式なタイトルは「マイ・ビッグ・ファット・グリーク・ウェディング」。「ギリシャ人の大げさな結婚式」というような意味でしょうか。

 アメリカに住みながらもギリシャ人であることに誇りを持つ父。テンションの高い、結束の固い親族一同。

 主人公は決して親族達が嫌いなわけではありません。愛しているからこそ、恋人にもそれを受け入れてもらいたい。でも、受け入れてもらえるとはとても思えない。

 そんな主人公の気持ちが感じられて、他人事とは思えない。

 自分の結婚式は未定ですが、考えるだけで恐ろしい。父の気持ちもわかるので、姉ほど拒むつもりはありません。それで父が満足するならば、その時がきたら、したいことをさせてあげましょうかとも思います。

 が、そうするとどんどん過剰になっていきそうでそれがまた怖い。

 結婚式、そして披露宴。

 結婚式は「生涯の伴侶となることを誓う儀式」で、披露宴は「新郎新婦がそれぞれ作った人間関係に、お互いを紹介する儀式」。と思いたいところですが。

 まだまだ田舎では、少なくともうちの実家のまわりでは「一族に新しい人を迎える儀式」であり、「一族に新たに一員として加わったお祝いの宴」の意味合いが強いです。

 何が困るって実のところ、それは決して居心地の悪いものではなかったりするのです。 

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2007年3月25日 (日)

ギター弾きの恋

ギター弾きの恋 DVD ギター弾きの恋

販売元:メディアファクトリー
発売日:2001/10/26
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ウディ・アレン版「道」

 どんなジャンルであれ、ちょっと破天荒なキャラ、波乱万丈の人生の方が、アーティストとしては魅力的。

 アーティスト本人の幸せを無視した、ファンの身勝手な願いですが。

 そんな偏見を見事についた、映画だと思う。

 これは天才ギタリスト、エメット・レイの伝記的映画。

 監督ウディ・アレン自ら、そして、有名どころの批評家のインタビューを間にはさみながら、エメットについてのあらゆるエピソードが描かれている。

 魅力的です。エメットの最後のアルバム、そしてこんな最低な彼が一途に崇拝したジャンゴ・ラインハルトのギターを聴いてみたくなりました。つまり、私もうっかりウディ・アレンにのせられたということでしょう。

 

 ショーン・ペンはあまり好きではありません。気の毒だけど彼の顔は小悪党面。でも今回はそれが素敵に似合ってます。そして恋人ハッティ役、サマンサ・モートンのキュートな目にすっかりやられました。エメットが、この恋人にはまった理由がよくわかる。一言もセリフがないのに、説得力がある、素敵な演技でした。

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2007年3月 1日 (木)

チャンプ

チャンプ DVD チャンプ

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2002/08/09
Amazon.co.jpで詳細を確認する

名作「キッド」といい勝負

 チャンプ。泣ける映画という事は知っていました。感動ものだということも。

 子供がでてくる映画はちょっと卑怯です。それだけで泣いちゃう。

 とはいえ、よもやラスト10分だけでなくとは思いませんでした。

 

 短大に設置されてたビデオライブラリーでTV録画されてた映画をみていたときでした。

映画が終わったらいきなり、このチャンプが流れました。

どうも残りのテープの部分に残っていたようです。

それは最後、チャンプが一生懸命戦っているラストシーン。

泣きながら「チャンプ!」と叫ぶ男の子と必死のチャンプをみているだけでじわじわ涙腺がゆるみ、5分後には涙をながしてみてました。

やっぱり、子供ものは卑怯です。なんとなく悔しい。 

 

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2007年2月20日 (火)

不都合な真実

不都合な真実 Book 不都合な真実

著者:アル・ゴア
販売元:ランダムハウス講談社
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未読です...

不都合な真実 公式サイト

 

 「不都合な真実」はドキュメンタリー映画です。

 一瞬だけ大統領だった人、アル・ゴアの地球温暖化についての講演が主な内容です。

 多分、多くの方がそうであるように、私もまた、アル・ゴアさんの事を詳しくは知らなかった。

 選挙運動の一環として地球温暖化を訴えているくらいに思っていました。

 逆だったんですね。

 

 アル・ゴアさんの実際の心中はわからない。疑ってかかればいくらでもあるでしょう。

 けれど、そんな事関係なしに、この映画の中で示されている、地球温暖化へ進んでいる事実は、とてもわかりやすく、恐ろしい。

 北極の氷がとければ海面があがる。それくらいはよく聞く話。

 でも、

 ホッキョクグマが、実際に氷山をみつけられずに溺死しているという事実。

 ポストカードにつかわれる、ありとあらゆる雪山の景色が、今では実際には存在しないという事。

 温暖化で地球は暑くなるとおもいきや、海流の関係で、あっという間にヨーロッパは氷河期をむかえてしまう可能性があること。

 アル・ゴアは、その事実をユーモアを交えながら伝えます。そしてこれを防ぐ一番の鍵をアメリカが握っているということも。

 いたずらに人を不安がらせる必要はないかもしれない。

 けれど、事実としてうけとめる必要はあると思う。

 それを声を大にして唱えるアル・ゴアさんは素晴らしい。

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2007年2月 6日 (火)

エリン・ブロコビッチ

エリン・ブロコビッチ DVD エリン・ブロコビッチ

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2007/01/24
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ジュリア・ロバーツがほんとにかっこいい

 「幸せのちから」をみてきました。

 実話がもとのこの映画。普通に感動しました。息子と親子の役をやったウィル・スミスの抑えた演技もよかったです。

 最後の最後の面接シーン、みるみるうちに目が赤くなってゆく姿はすばらしい。

 

 ただし。映画そのものの評価としては、同ジャンルの「エリン・ブロコビッチ」に勝敗をあげたい。

 こちらも実話。無学の女性がふとしたはずみで弁護士事務所に入り、アメリカ最大の企業訴訟をおこしてゆく。

 エリートにかこまれながらも、負けずに仕事に打ち込む女性としての姿。

 子供に仕事のことを聞かれて丁寧に答えるその母親としての姿。

 旦那や恋人になじられながらも姿勢はかえない、たくましい恋人としての姿。

 最後の、訴えをおこした人達に結果報告する、その優しい目線。

  

 「幸せのちから」はいい映画だと思う。皆ががんばろうと思う希望をくれる。

 「エリン・ブロコビッチ」は、はっきりと希望はくれない。ただ、事実があるだけ。

 けれど観た後じわじわと、希望を持とうとする意思がわいてくる。

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2007年1月22日 (月)

かもめ食堂

かもめ食堂 DVD かもめ食堂

販売元:バップ
発売日:2006/09/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ご飯を炊いてから観ることをおすすめします

 何故フィンランドなのか、とか、

 どうしてさちえさんはここで食堂を開いているのか、とか、

 そういう事は気にしない。  

 これはフィンランドにある、日本食の食堂屋さんのお話。

 その食堂を営んでいるさちえさんの日常のお話。

 

 ガラスの向こうから、様子をうかがう人がいて、

 日本かぶれの常連がいて、

 かもめ食堂を手伝うようになった日本人旅行者がいる。

 閑古鳥がないていたお店に人が入り、

 おにぎりを注文する人がでてくる。

 その全てを、さちえさんは何も流されず平静に受け止める。

 安心してかぶりつけるおにぎりみたいだ。

 

 こんな人になりたい、と、心から思う。

 でも到底まだなれそうもないから、代わりにこの映画を。

 もしこの映画を退屈だと思うのなら、それはあなたが幸せな証拠。

 おにぎりのおいしさを、けろっと忘れてしまうほどに。

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2007年1月19日 (金)

笑の大学

笑の大学 スペシャル・エディション DVD 笑の大学 スペシャル・エディション

販売元:東宝
発売日:2005/05/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こちらは映画版DVD

舞台版DVDはこちら

 「笑の大学」は三谷幸喜脚本作品。映画版、舞台版、ラジオドラマ版があります。

 私は舞台版を最初にみました。NHK-BSでやっていたのをみて、録画しなかったことを悔やむほど気に入りました。

 これは二人芝居。

 「12人の優しい日本人」と同じく、一つの部屋で延々と会話が続きます。「12人...」では時間軸も変わりませんが、「笑の大学」は時間軸はかわります。

 時は昭和15年。

 台本を検閲に持ち込んだ喜劇作家と笑いを知らない検閲官の、台本の内容に対する検閲のやりとり。

 どうしても先に観たせいか、私は舞台版の方をすすめます。西村雅彦さんと近藤芳正さんのかけあいがお見事。

 けれど映画版も負けてはいません。役所広司さんと稲垣吾郎さんの迫力がすごい。

 舞台版は二人のそこはかとない友情がみえる、でも最後まで笑いを追求するコメディ。

 映画版は検閲官の心情の変化と、最後にほろっとくる感動を残すコメディ。

 どちらも素晴らしい。おすすめです。 

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2007年1月17日 (水)

レナードの朝

レナードの朝 [SUPERBIT(TM)] DVD レナードの朝 [SUPERBIT(TM)]

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2007/01/24
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「アルジャーノンに花束を」の変化版

 ロビン・ウィリアムスは「ガープの世界」をみて知りました。その少しシニカルな笑いを持つ主人公をみて、彼がコメディアン出身なのがよくわかりました。

 

 レナードの朝は、医学ものの話です。ロビンは博士の役。おさえたユーモアさが素敵です。

 主人公レナードは、ある薬を投与されたことで、ある朝、目が覚めて自分が大人になっていることに気づきます。

 自分が何十年も昏睡状態だったことに最初はもちろん当惑するけれど、ロビン・ウィリアムス演ずる博士の助けをかりて、失った時間をとりもどすかのように、やはり奇跡がおきたほかの患者とともに、人生を楽しみ始めます。

 でも彼は、最後には「アルジャーノンに花束を」の主人公と同じ運命をたどってしまう。

 

 けれどじゃあ薬を投与しないままでよかった、なんてとても思えない。

 歩けなかった女性患者が、床をすたすたあるくようになる。

 権利を主張し、ケンカをするのも、意識あらばこそ。

 女性に出会い、恋をする。病があってもなお、会いたい人がレナードにはできる。

 

 実話がもとです。博士のモデルになった方はこの薬を使ったことで非難も浴びたらしいけれど。

 私は患者達は、決して博士を非難はしていないと思う。思いたい。

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2007年1月14日 (日)

愛の流刑地

公式HP

 主演されてる豊川さん目当てで、つい観にいきました。

 原作は読んでいません。渡辺淳一さんの著作は何年もまえに「酔いどれ天使」を読んで、そのままフェードアウトです。私の好みにはあわない、それだけです。

 

 映画は、熟成しきれていない大人達の恋物語でした。

 性描写が多いか、というと確かに多いのかもしれませんが、そこに気恥ずかしさは感じません。

 むしろ、はじめて出会った時の喫茶店での、二人の表情。

 最初に情事に及ぶとき、浴衣を借りる彼女の、内面とはうらはらな、恥らった顔。

 誕生日での食事の、ちょっと逃げた感を感じる彼のセリフ。

 そういうものが、気恥ずかしい。
 大人がなりふりかまわずに恋に落ちているのは、端からみると滑稽だ。その滑稽さに、二人が気づいていない事。自分と重ねあわせて恥ずかしく思う。

 彼が法廷でさばかれるとき。

 彼女の母が証言として立つ。証言を聞き彼はわびる。そのシーンが秀逸でした。

 激しい何かを自分もまた持っている、バーのママと彼女の母だけがそれを知っている、そんな気がしました。

 

 「失楽園」よりは好きです。少なくとも、原作が読みたくなりました。映画ではみえなかった色んな複線の意味を知りたくなりました。映画「時雨の記」のように、説明不足の感がいとめないのは仕方ないもの。

 ところが、原作と映画はほとんど別物らしい、という事を家に帰ってから知りました。別物である、とはよくある話ですが、めずらしく、映画の脚本のほうが素晴らしいとも。

 では原作はとりあえず遠慮して。

 この映画のノベライズを期待します。この脚本の小説化ならば読みたい。十分そう感じさせる映画でした。

 原作があるという点で難しいだろうけれど。

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2007年1月10日 (水)

ピアノ・レッスン

ピアノ・レッスン DVD ピアノ・レッスン

販売元:紀伊國屋書店
発売日:2005/07/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

男は愛しく女は怖い...

 ピアノの後ろに海がある。

 もうそれだけで、何もいらないのじゃないか、と思ってしまうほどこの映像は強烈でした。

 ピアノは主人公。海は彼女の出会う、激しく情熱的な情事の相手。

  

 唖で子連れの主人公は意思の力で口を聞かない。

けれど、その手は雄弁で。

 海を背景に、波の音をBGMに、ピアノをひく手も。

 ピアノと引き換えに自分に手を触れる、隣人を拒みつつ、取引に応ずるときの手の動きも。

 隣人の、情熱的に自分をみる眼を思い出しながら夫の身体を愛撫する指先も。

 そのどれもが息をのむほど官能的だ。

 

 砂浜で、ピアノの音を聞き踊る、主人公の娘。

 小屋の節穴からみえる二人の姿。

 学芸会で使った天使の羽をつけたまま、丘を上下して走る影絵のようなシルエット。

 どのシーンを切り取っても、絵画のように美しくて。

 あんまり印象的なシーンが多くて。

 一度しかみていないのに、忘れられない。

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2007年1月 5日 (金)

未来は今

未来は今 DVD 未来は今

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2006/10/12
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ティム・ロビンス若い...

 フラフープは、小学生の時に父が買ってきました。

 三人兄弟なのに二本だけ買ってきたため、うばいあいです。ケンカしながらやりました。

 なんであれ、あんなに流行ったんでしょう。

 とはいえ、今もちょっとやりたいです。ウェスト細くなるらしいので。

 

 「未来は今」は、まだ若いティム・ロビンスふんする、バカがつくくらいまっすぐで単純な主人公が、ある日突然、社長になるお話。

 もちろんそれは、やはりわかりやすく悪者の重役たちが仕組んだ出世なのだけど、主人公はどこまでもまっすぐ誠実に夢をかなえる。その、単純さはみているこっちが恥ずかしいくらい。

 わくわくドキドキでない、ほんわか暖かい、古きよきハリウッド映画のようなハートウォーミング、これは、おとぎ話。

 

 主人公は、フラフープで会社を成功にみちびきます。

 実際、フラフープがどうやって流行ったのかは知りませんが、最初に考えた人ってすごい。

 ただの輪っかを、あんなに流行らせる。遊び方を提供して、成功する。

 そこに優秀なビジネスモデルをみてしまう。大人って嫌だなあ。

 

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2006年12月28日 (木)

トゥルーライズ

トゥルーライズ DVD トゥルーライズ

販売元:ポニーキャニオン
発売日:1999/01/20
Amazon.co.jpで詳細を確認する

真面目な人ほど、おかしい

 普段から、変わり者扱いされることが多いです。

 それと同時に、友達のネタを他の知り合いに話したりすると、「類は友だねー。やっぱり周りも変な人がそろってるんだ。」、なんていわれたりもします。

 ちょっと違うと思う。

 どんな人だって、実は変。それを隠しているか自覚していないか、だと思います。

 私はちょっとだけ自覚していてその分開き直るから、人は安心して変な自分をちょっとみせてくれる。

 それだけのこと。

 でも、やっぱり、私のことを変わり者扱いする姿勢だけは、皆、かえてくれません。

 ちょっとずるい、と思いつつ、でも、この「トゥルーライズ」の二人のようになるわけにもいくまいと、それはあきらめてる毎日です。

  

 「トゥルーライズ」は、タイトルとポスターの写真から、いつもどおりアーノルド・シュワルツェネッガーが、ただがんばる映画だと思ってました。

 とんでもない。むちゃくちゃ上質なコメディかつ、素敵な恋愛映画でした。

 これは、真面目な旦那と真面目な奥さんの、真面目におかしな第二の恋愛、第二の人生のお話。

 そもそも、ものすごく二人ともにやんちゃで、好奇心旺盛な性格のくせして、無駄に大人な分だけそれを隠してる。
 そんな大人な態度で生活していたのに、奥さんへの浮気疑惑から、旦那さんはやきもきしはじめる。

 旦那さんが大胆不敵、無謀な計画をたてちゃうのは、やっぱり根がまじめだから。

 そして同じく、根がまじめな奥さんは、まじめな分だけ旦那さんの計画に見事にはまっていく。

 浮気相手と誤解された相手に対して、ここまでやるか、と言いたくなるような旦那さんは本当にかわいい。

 セクシーなダンスを強要されて、ぎごちなく踊りながらもだんだんとのってきて、本当にセクシーになってゆく。でも慣れてないからこけたりする奥さんは、ものすごくキュート。

 最後、任務を忘れて二人でダンスを踊っている姿は、映画冒頭のシーンからはとても想像つかないほどコミカルでかっこいい。

 変な自分を変と思わず、受け入れてくれたら。そして受け入れられたら、どこまでもいってしまう。それは多分、バカップルといわれてしまうレベル。

 でも、二人が幸せならばそれでいい。そんな見本のような映画です。

 

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2006年12月13日 (水)

フェイス・オフ

フェイス/オフ 特別版 DVD フェイス/オフ 特別版

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2006/01/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

二人の性格がちょっとだけ交差する

 自分ではない特定の誰かになりたい、と思った経験はあります。

 私の場合、それは男の人にも女の人にも発動します。

 女の人の場合は、下手に真似もできないままなるべく近づかないようにしていたところ、後日、逆に同じような事を言われてびっくりしたことがあります。

 ただし、男の人の場合は憧れるあまりそのままつきあったりもしちゃいました。が、相手が望む彼女像を無視してどこまでも、やっぱり相手自身になろうとしている自分がいて。

 おかしな話だと思います。

 私がなりたかったのは、外見ではなく相手自身。その人の思想や性格になりたくて仕方なかったようです。

 だから、この「フェイス・オフ」のような変わり方は望まない。外見だけ変わっても意味がない。

   

 性格が変われば同じ顔でも何かが違って、やっぱり同じ人にはみえないのだろう、と実感してしまう映画です。

 ジョン・トラボルタもニコラス・ケイジも、同じ顔なのに間違いなく一人二役。

 正直、最初はしばらく、悪役トラボルタ、善人ケイジのイメージがあるので違和感はありました。

 でもそれにはちゃんと理由があって、すごく納得がいく。

 物語の最初、葉巻をくわえるケイジは紛れもなく悪人で。

 最後の最後、トラボルタの笑顔は紛れもなく善人の笑顔で。

 この二人の演技一つにかかってただろう、この映画。成功したことに感謝しちゃうくらい面白かった映画です。

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2006年12月 1日 (金)

クリスマス・キャロル

クリスマス・キャロル (トールケース仕様) DVD クリスマス・キャロル (トールケース仕様)

販売元:アイ・ヴィー・シー
発売日:2003/10/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

クリスマスの正しいありかた

 子どもの頃、クリスマスツリーは我が家では松の木でした。

 我が家はお正月用に、大量に松の木を山へとりに行っています。多分、ツリーはそのついで。日本の山に、樅ノ木はなかなかありませんから。

 それでも、一応、本物の木です。私の背丈より高い松の木の、まっすぐで滑ってしまう葉っぱと格闘しながら飾りつけするのは楽しみでした。

 靴下はおいたことはありません。けれどクリスマスになって、ケーキを食べているその一瞬にいつのまにか木の根元にプレゼント、大抵の場合は「小学○年生」の本が置かれていて、それが不思議でした。うちにはお風呂用の小さな煙突しかなかったというのに。

 

 ここ数年は知りませんが、ひと時、NHKでは毎年12月になると、「クリスマスキャロル」を放映していました。

 これにでてくるスクルージの、心を入れ替えた後のサンタっぷりが大好きで、しかも原作を読んだら、この映画のとおりで。だから数あるクリスマスキャロルの映画のなかでは、NHKがチョイスしていた、このイギリスBBC製作版の「クリスマスキャロル」が一番好きです。

 

 スクルージの楽しそうなサンタっぷりがあんまり幸せそうなので、お給料をもらうようになってから実家では私がサンタになりました。家族へ何を買ってあげればよろこぶか、毎年わくわくしながら考えました。

 サンタになるのは、サンタからプレゼントをもらうのと同じくらい楽しい事だと知りました。

 だからやっぱり、大人になってもクリスマスは素敵です。

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2006年11月27日 (月)

ショコラ

ショコラ DTS特別版 DVD ショコラ DTS特別版

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2001/11/03
Amazon.co.jpで詳細を確認する

チリパウダー入りチョコレートは存在します

 寒くなると、チョコレートが食べたくなります。

 私はカカオ純度の高いものをコーヒーと一緒に食べるのが好きですが、「ショコラ」に出てくるお店に行くことがあるならば、主人公の一人、女主人の見立ててくれたチョコレートを迷わず購入するでしょう。

 閉鎖的な村にできた一軒のチョコレートショップ。

 そこにやってきたきむずかしやのおばあさんは、笑顔が戻り、

 夫婦仲が悪くて悩む奥さんは、旦那さんと仲直りし、

 厳格な牧師さんまでとうとう素直になってしまうくらい、彼女のみたてたチョコレートは、人の心を開放する。

 たった一人、見立て間違えた相手だって、彼女の恋心からの見立て違い。

 甘くて濃い、そのささやかな媚薬を口にした瞬間の、お客のうっとりとした顔が、もう本当に美味しそうで。

 ジュリエット・ビノシェ、ジョニー・デップ、そして「ポネット」の女の子、ヴィクトワール・ティヴィソル、と、大好きな俳優さんばかりでているところも、私にとってはまた美味しい映画です。

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2006年11月23日 (木)

キューティ・ブロンド

キューティ・ブロンド〈特別編〉 DVD キューティ・ブロンド〈特別編〉

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2006/10/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

女の子はいつだってパワフル

 「胸の大きな女は頭が足りない」と同じくらい、「金髪女は中身がない」というような迷信がアメリカにはあるようです。

 マリリン・モンローのイメージからきているのでしょうか。実際のモンローは、純粋だっただけで賢くないわけではなかったと個人的には思います。

 で、「キューティ・ブロンド」。

 主人公のエルは、ピンクが好きでおしゃれが好きで、イベント事も率先してやっちゃうほどの人気者。

 その、あまりの明るさゆえにキュートさゆえに、前半、確かに馬鹿っぽく感じちゃったりしました。

 けれど、彼女は自分が何を好きかを常にわかってて、周りが何を言おうとも決して自分に嘘をつかない、ただそれだけのことなんだ、とわかってきます。観ているうちにどんどん大好きになっちゃいます。

 自分を馬鹿よばわりした相手を見返すために入ったロー・スクールを、全身ピンクで決めたファッションで闊歩する。

 一生懸命、勉強しながらも、ネイルのお手入れは忘れない。

 ライバルの、いかにも知的な女の子にだって、仲良くなってしまえば、涙まで浮かべて親身になって。

 なんてパワフルでキュートでかわいい女の子なんだろう。

 女の子だったら誰でも、こんな子が周りにいたら、きっと最後には友達にならずにはいられない。

 男の子だったら...彼女の中身をきちんと見抜いて温かく見守る度量を持ってからきてくださいw。

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2006年11月10日 (金)

スニーカーズ

スニーカーズ DVD スニーカーズ

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2006/04/01
Amazon.co.jpで詳細を確認する

M.I.3よりスパイ大作戦らしい

 すかっとした映画がみたい時があります。

 由緒正しきハリウッド映画、というような、観終わった後、あー面白かった、という感想以外はありえない映画。

 恋愛よりのもの、アクションよりのもの、コメディよりのもの。

 私はそういう時、きつねと狸のばかしあいのような頭脳戦がからんだものを好みます。

 古いものでは「スティング」、最近ならば、若干不満もあるけれど「ミッションインポッシブル」。

 品のあるコメディがふんだんに使われてて、けれどやるべき事はやってるような、賢い人達の粋な話。それでいて嫌味なく面白い。そんな映画は、ありそうでなかなかありません。

 「スニーカーズ」はそのなかでは二重丸。魅力的な仲間がおこなう魅力的な計画。

 お金だけが目的ではない、計画を成功させる、その事がまず第一の目標であるような彼らは本当に魅力的。

 ラストで、リバー・フェニックスが望む報酬なんて、粋すぎて格好よすぎてにんまり。あんな風に望まれたら、かなえない人なんていないと思うな。

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2006年11月 7日 (火)

シービスケット

シービスケット プレミアム・エディション DVD シービスケット プレミアム・エディション

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2004/08/18
Amazon.co.jpで詳細を確認する

シービスケットとは「海軍用の固いパン」で、「じゃじゃ馬」の意味もある

 みてくれとは不思議なもので、いかにも立派な人、格好いい人、綺麗な人にあこがれるくせに、共感したり応援したくなるのはそうでない方のことが多いです。

 そういう面では、いかにもな人は気の毒かと思います。

 「ガラスの仮面」の亜弓さん、「エースをねらえ」のお蝶夫人、そして人じゃないけど、この映画にでてくるサラブレッド、ウォーアドミラル。

 威風堂々として立派な馬であるウォーアドミラルは人気がないわけじゃないけれど、無名で不運なチビ馬、シービスケットの人気にはとてもとてもかないません。

 シービスケットだって血筋は確かな馬なのに。そしてウォーアドミラルだって別に訓練されていないわけではないのに。

  

 チビ馬と大柄の旗手のコンビ。世界恐慌で不況の嵐だったアメリカで、彼らは希望を与えたけれど、私も観ているときには素直に感動したけれど。

 ふと見終わってからそんな事を感じたのは、私がひねくれているだけなのでしょうかね。

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2006年11月 5日 (日)

オルランド

原作とは大分イメージ違うらしいです。

 女らしいね、と言われたことはありません。

 男らしいねというセリフは山ほど言われました。

 これは、ぱっと見のイメージと性格についてです。昔からかわりません。

 

 でもやっぱり男性ではないので、男の人とぶっちゃけトークをしているとき、そのあまりの感じ方の違いにびっくりすることがあります。びっくりするけど、わからなくもない。なんとなく納得できる感じ方。

 そこで納得しちゃった後、自分に取り入れてしまうのは、ある意味問題なんじゃないかと思うけど、それはさておき。

 そういう時、やっぱり自分はどんなに男らしいと思われようとも、ベタベタに女性なんだなと思います。

 

 「オルランド」は400年、年もとらずに生きている少年の物語。少年は、何度かの眠りを繰り返した後、いつしか性別がかわり、女性として恋をして子供まで産みます。

 目覚めて自分が女性になった事を知ったとき、「私は私、かわらない、ただ性が変わっただけ」と思うオルランドは強いな、と格好いいなと感じました。

 最後に子供をサイドカーに乗せてバイクを運転する姿はすがすがしく素敵でした。

 けれど、「私は私、かわらない」という部分については、本当にそうだろうか?と思います。

 どんな育てられ方をしても根っこの性格がかわらないように、性別によって左右される感性、感情はどうしたってあるのだと思います。

 差別しているつもりはなく、どうしようもない事として、ただ私が実感しているだけのことですが。

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2006年10月28日 (土)

コックと泥棒、その妻と愛人

コックと泥棒、その妻と愛人 DVD コックと泥棒、その妻と愛人

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2006/11/30
Amazon.co.jpで詳細を確認する

芸術的なほどグロテスク

 ピーター・グリーナウェイの作品は何本かみているけれど、この人の作品は、集中力をそぐものは何もない映画館の、大きなスクリーン、できたらハイビジョン画面で観るのがふさわしい。

 グロテスクぎりぎりな色彩の鮮やかさと、もはや芸術的なほどのグロテスクな物語。

どちらも自宅の小さなTVで、明るい光のしたでみると、効果は半減。きっと退屈に感じるかと思われる。

 

 この「コックと泥棒、その妻と愛人」もそう。

 舞台になっているレストランは、部屋によって壁紙の色ががらりとかわる。主人公が部屋を移動しただけなのに、壁をとおしてみているこちらの視線では一瞬、何がおこったのかわからないほど。

 その、鮮やかな場所で提供される料理は、やはりつややかで、鮮やかすぎて、逆にまったく食欲がそそられない。そのくせラストにでてくる、おぞましいはずの料理がむしろ、香ばしい香りをたてているのが感じられて。

 それはそのまま、登場人物にもあてはまる。

 あきらかに被害者であるほうには感情移入ができず、むしろ加害者である暴君な泥棒に同情してしまう。

 したたかな弱者と、わかりやすい強者。ある意味いちばん罪な傍観者。

 

 熟成とみるか腐ったとみるか。その見極めぎりぎりの食材で作った料理のような味わいは、一度はまるとくせになる。

 なかでも、「ピーター・グリーナウェイの枕草子」が駄作といわれようともお気に入り。緒方拳さんがでているのを知らずにみて驚いたけど。

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2006年10月20日 (金)

TAXi

TAXi DVD TAXi

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2003/11/19
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やっぱり、1作目が一番

 日頃、お世話になっておいてなんですが、昔ならばいざしらず、最近の日本でタクシードライバーという職業は、ちょっとやさぐれたイメージがあるような気がします。

 最短距離を判断してくれる、時間帯によって混まない道をチョイスしてくれる、目印になる建物はチェックしてくれる、そんなプロフェッショナルがいたのは昔の話。カーナビが普及してから、そんな判断も不要のようです。

 今どこにいてどんな道を通っているか、通信で会社の方にチェックされるから大変、というようなことを、ベテラン風の運転手さんが言っていました。

 プロフェッショナルが減っただけでなく、プロフェッショナルな事をすること自体が許されていない事情もあるらしい、と知りました。

 ロンドンでタクシードライバーになるのが難しい、という事は聞いたことありますが、どうもフランスでもそうらしい、という事をこの「Taxi」をみて知りました。

 主人公が、その職業につくと決まった前日、それまでの職だったピザの配達の同僚達が祝ってくれます。配達用バイクで信じられないほどアクロバティックな運転をみせるその姿も格好いい。その祝いからするに、やはり、日本のように気軽につける職業ではないのでしょう。

 

 日本では、「Taxi」の主人公のように嬉々としてなる職業でないのは、乗客である私たちにとっても残念だと思います。プロ意識を持っている人と接するのは楽しいもの。

 でも「Taxi」の主人公のような車にのせられる事はまずないだろうということは、ちょっと安心。三半規管は強いほうですが、さすがにあれは耐えられないだろうな、と思うから。  

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2006年10月16日 (月)

妹の恋人

妹の恋人 DVD 妹の恋人

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2006/06/17
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バスター・キートンを知らないと面白さ半減かも

 兄がいます。仲も良いとは思います。

 優しい兄です。

 子供の頃にはいじめられましたが、いじめるような時期をこしてしまってからは、ほとんど友達状態です。私のこまっしゃくれた口調にも怒ることはありません。

 兄の部屋のベッドで寝てしまった私をおこさず、床に布団をひいて寝て風邪をひいてしまうような人です。

 でも干渉はされません。お互いの恋愛ごとも、簡単には知っていますがそれまでです。いいとも悪いとも言いません。ちょっと苦笑する程度です。

 たとえ、「妹の恋人」にでてくるジョニー・デップのような芸人志望が私の恋人でも、兄はなんともおもわないでしょう。

 私が健やかで元気そうならばそれで別にいい。私の周りにはそれを第一に考えてくれる人が多いので、時にありがたく、時に困ります。ますます私は増長してしまう。

 

 ちなみに「兄の恋人」は存在しません。

 そこそこもてるようですが続きません。男友達と飲む事、遊ぶことが第一で彼女をおざなりにするからです。とうとう友達の妻から、ホモ疑惑がでてしまったほど。

 妹として、「兄の恋人」に干渉する気はさらさらありませんが「兄の恋人がいないこと」には干渉したい。

 ホモ疑惑がでるほどの友情を持っている兄を尊敬しつつも、それはちょっと...と思います。

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2006年10月11日 (水)

ホワイトナイツ 白夜

ホワイトナイツ 白夜 DVD ホワイトナイツ 白夜

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2005/03/25
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ミハイル・バリシニコフがすばらしい

 ダンスと名のつくものは、どんなものでも習ったことがありません。

クラブで踊った経験も皆無です。

だから、ダンスが上手な人は、音楽ができる人と同様にあこがれます。

 

 昔、友達にこの映画をすすめられて感動しました。ミハイル・バリシニコフが、自分の心境を語る代わりに踊るシーンがすばらしかった。

 すすめてくれた友達は、バリバリの空手家で硬派な男の人。ダンス、しかも、白いタイツはいておどるようなクラシック・バレエなんて毛嫌いしそうなタイプだと思っていたので、余計に印象に残りました。意外にいい趣味しているのだなあ、とこっそり思ったりして。

 彼はこの映画を、バリシニコフを絶賛していた。ムダのない洗練された動きは、美しい。空手であってもバレエであっても、と。

 どんなことでも、つきつめていけば同じ答えにいきつく。「羊の宇宙」に書かれたことと同じことを、彼は言っていたのだな、といまさらながらに思います。

 

 いいなあ。

 何かを極めた、もしくは極めようとしている人達が持つその答えを、私はいつもうらやましく思いながら。

 さて、どれを極めようか、などと選択肢を選ぶ時点で立ち止まっている私は論外だな、とも感じずにはいられません。

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2006年9月27日 (水)

ナイトメア-・ビフォア・クリスマス

ティム・バートンナイトメアー・ビフォア・クリスマス Book ティム・バートンナイトメアー・ビフォア・クリスマス

著者:明日賀 じゅん
販売元:講談社
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おすすめはDVDのほうです..

 

 デパートでは何年も前からこの時期はハロウィングッズであふれかえってますが。

 子供たちが家のドアをノックしてくれたら仮装してでむかえる、なんてのは憧れですが。

 日本ではハロウィンは習慣化はしないでしょう。

 

 バレンタインデーとクリスマスは、「お歳暮」「つけとどけ」に共通するものだから、根付いたのだろうと思いますが、ハロウィンはそれに相当するものが見当たらない。

 お祭り...とも違う。あれはどちらかといえば「感謝祭」。

 お盆に近いかもしれないけど、お盆はご先祖さま。ハロウィンは悪霊除けだからやっぱりちょっと違う。

 それに、ハロウィンは子供が主役の行事。子供が夜に家々をまわる、なんて、それこそ学校やPTAを巻き込んでの大仕事。気軽に習慣化できるものでもないでしょう。

 パンプキンパイ、も、日本ではいまいち。

 大体、日本のかぼちゃはパイにもランタンにも似合わない。スーパーで売っている薄緑色の皮をしたかぼちゃは、「西洋かぼちゃ」という名前に似合わずやっぱり冬至に、あずきと煮て食べるのがふさわしい。

 

 だから、せいぜいハロウィングッズをちょこっと飾り、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」をみるくらい。

 ただし、これはハロウィンの後の話ですが。

 関係ないけど、イースターの行事もちょっとかわいくてあこがれます。でもこちらもやっぱり根付きそうもない。卵を隠す庭などない家の方が多いですから。

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2006年9月25日 (月)

モロッコ

モロッコ(トールケース) DVD モロッコ(トールケース)

販売元:アイ・ヴィー・シー
発売日:2002/12/16
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ラスト、はだしになるその足が美しい

 もう15年ほど前に他界している私の祖父の血に、一番影響をうけているのは私だろうと、よく言われます。

 なんのことはありません。雑学が人より豊富なのと、本を読むところが同じなだけです。

 

 祖父の座右の銘は「晴耕雨読」でした。

 どんな漢字もすらすら読み、書き、大抵の四字熟語やことわざの意味を知っていて、そして会話のなかで川柳をさらりと言うのが上手な人でした。

 もともと家を継ぐはずではなかった祖父は当時のモダンボーイだったらしく、ビリヤードをやっている写真や、ドイツ語らしきメモが書かれたメモ帳が残っています。

 映画も好きで、「モロッコ」をリバイバルでなく観たようです。

 祖父の蔵書には、旧仮名遣いの、モンテ・クリスト伯、三銃士、吉川英治文学集、などがありました。

 幼い頃、この祖父に毎日、思いつきで話しただろう、おとぎ話を聴きながら眠りました。ファンタジー好きは、ここからきているのかもしれません。

 

 祖父は、マレーネ・ディードリッヒが亡くなった年の夏に、おなじように去っていきました。

 私だけが知っていることですが。

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2006年9月11日 (月)

向田邦子×久世光彦スペシャルドラマ傑作選

向田邦子X久世光彦スペシャルドラマ傑作選(昭和57年~昭和62年)BOX DVD 向田邦子X久世光彦スペシャルドラマ傑作選(昭和57年~昭和62年)BOX

販売元:レントラックジャパン
発売日:2005/09/22
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本当はすごく買ってしまいたい

 

 本日、TSUTAYAにいって、このDVDの存在を知りました。

 大好きな、向田邦子さんのドラマをまとめたものです。

 レンタルもあったので、とりあえず2本借りてきました。

 「眠る盃」と「夜中の薔薇」。

 

 「眠る盃」は、TVで放映された時にみました。

 当時は、「向田邦子」という存在を知らず、その上質なエッセイ「眠る盃」も知りません。

 工藤夕貴が演ずる主人公が「荒城の月」の歌詞を「眠る盃」と間違えて覚えていた、というエピソード、

 そして当時の私からみたらおじいさんにしか見えない男の人が、おじいさんではなく男として、女の人を守るシーンが妙に印象的でした。

 

 後年、「眠る盃」というタイトルであれ?と思い、エッセイを手に取った。

それが向田邦子さんとの出会いです。

 このドラマが放映された時にはすでに向田さんは他界されていたけれど、そのずっと前にやっていた、「寺内勘太郎一家」は観ていました。

 かろうじてリアルタイムに、向田さんの良質なドラマに触れていたことをとてもうれしく思います。

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2006年9月10日 (日)

愛についてのキンゼイレポート

愛についてのキンゼイ・レポート DVD 愛についてのキンゼイ・レポート

販売元:松竹
発売日:2006/03/30
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キンゼイ教授の奥様がキュート

 

 友達が遊びにきていたので、一緒にみました。彼女と私はもともとオープンな会話をする仲なので二人の間に、あまり禁忌はありません。

 二人ともに、奥ゆかしい、という言葉とは無縁です。
 奥ゆかしくみせて楽しめないくらいなら、品がなくとも積極的に楽しい方がいいじゃん、という主義なので、 性に対する話も、かなりあけすけにするほうです。 

 だからこの映画の、キンゼイ夫婦の関係をとても好ましく感じました。

 

 キンゼイ博士は、1920年代に性に関して積極的に調査をし、統計をとった方です。そのレポートはアメリカ中に波乱をまきおこしました。
 アメリカはそういう事にはオープンだと思っていたけど、やっぱり最初からそうだったわけではなかったのですね。

 
 「自分だけがおかしいのではないか」と疑問を持ちながらも誰にも言えずにいる。
 きっと今だってそう。特に女の人は。
 「多様性を求めることがありとあらゆる生物の基本なのだから、どれもおかしいことではない」と、キンゼイ博士はいいます。
 そう、おかしいなんて事はない。性格と同じでみな違ってあたりまえ。誰かを傷つけるのではないのならば、別に恥じることでもなんでもない。
   

 この映画とは無関係ですが、以前、ネットのコラムで江戸時代の性生活の話を読んだことがあります。
 それは明るくオープンで、子供の目の前でもあっけらかんとおこなわれる。そして男色だって、粋な趣味の一つであって、偏見も全くない。
 だからといって、宣教師の人達が「野蛮で性に乱れた国」と評したように思っているのは間違っている。きちんと道徳は存在する。ただ、性は愛情表現の一つではあるけれど、決してイコールではないだけだ。

 それさえ履き違えなければ、もっと楽しめるだろうに。

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2006年9月 6日 (水)

ラビリンス 魔王の迷宮

ラビリンス 魔王の迷宮 コレクターズ・エディション DVD ラビリンス 魔王の迷宮 コレクターズ・エディション

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2005/08/24
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デビッド・ボオイの腕役のジャグラーさんがすごいです

 本の虫だった私が、本格的に映画にもはまりだしたきっかけは、多分この映画になるのだと思います。

 この映画に、すごく感動したから、とか、そういうわけではないのですが。

 

 タイトルにひかれて、ノベライズ版の文庫を買ったのがきっかけです。

 ノベライズ版は面白くて、一緒についていた映画のワンシーンの写真もアリスっぽくて気に入って、何度も読みました。

 その後にたまたまTVで放映されたのを録画しました。

 本を最初に読んでいたおかげで、主人公が何故、最初にクライマックスのシーンを話しているか、何故、最後の方で写真を引き出しに入れているのかがわかりました。

映画の原作を読む楽しみを、この時知ったと思います。

 

 それと同じ頃、デビッド・ボオイのファンだった女の子がこの映画のサントラを借してくれました。

 サントラを聞きビデオをまた観て、をくりかえしたおかげで、今まで音楽が流れていた事にすら気づかなかったシーンにも、実はたくみにBGMが流れている事に気づきました。

 邪魔にならなく、かつ、シーンを盛り上げる、という音楽があることを、このとき知ったと思います。

 

 録画したTVの最初のナレーションで、この映画にはメイキング版のビデオがでていることを紹介していました。

 近所のレンタル屋さんに行ったら、在庫にあったので借りてみました。

 その時すでに、繰り返し繰り返し録画したビデオを観ていたので、メイキングを観ていても、どのシーンの事かすぐわかり、とても楽しめました。

 メイキングを観る楽しみもあるのだと、知りました。 

 

 デビッド・ボオイ出演のせいかミュージカル仕立ての映画なので、何度も観ているうちに、ミュージカルの楽しみまで知りました。

 二ヶ国語版で録画したので英語でも日本語でも楽しめます。同じ原文の英語でも、吹き替えとしてと、小説としてでは、同じ意味なのにいいまわしが全然違う事も知りました。

 

 一粒で、二度おいしいどころではありません。

 骨の髄までしゃぶりつくした映画は、後にも先にもこれだけです。

 はまったとしてももう二度と、こんなはまり方はできないだろうなあ、と思います。

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2006年9月 4日 (月)

ダメージ

ダメージ DVD ダメージ

販売元:紀伊國屋書店
発売日:2006/08/26
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クライマックスが悲しすぎてこわい

 

 恋に落ちるのは天災と同じだと思う。

 だから、恋に落ちてしまうのは仕方ない。

 けれど、それをどの程度の被害でくいとめるかは、本人次第だと思う。

 意思の力でくいとめられる段階のうちに、逃げ出さなかったこの主人公には、同情の余地はない。

 大事なものを失って、それでもなお悔いはない、と言い切るならば、兎も角。

 そのまま、恋に落ちっぱなしならば、兎も角。

 鏡にむかって言うように、主人公に対して、そう思う。

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2006年8月30日 (水)

ぼくの伯父さんの休暇

ぼくの伯父さんの休暇 デジタル・ニューマスター版 DVD ぼくの伯父さんの休暇 デジタル・ニューマスター版

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2005/12/02
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「ぼくの伯父さん」もありますが、実はこちらが1作目。

 日本では大人になると、夏休みといってもよくて一週間。フランスの「バカンス」とは大きく違う。

 あくまで、あちこちの本から読んででの判断ですが、

バカンス、と、いったら最低3週間。大抵一ヶ月。

海辺、山等の近くにある下宿、ホテル等を探し、大きな荷物をもって、そこですごす。

 休みつかれ、なんて言葉はありえない。あくまで、のんびり。 

 

 でも、バカンスの間も、のんびりできずにせかせかと、いろんな事をしちゃう人だっているはずだ。この、ムッシュ・ユロのように。

 同じ宿の住人に、ちょっと白い眼でみられながら、せかせかと、色んな事に手をだすムッシュ・ユロこと、ジャック・タチは本当にキュート。

 溶けて落ちちゃいそうになっている、飴の塊りが気になってしょうがなかったり、

 ボート?に乗ったのにまっぷたつに折れちゃったり、

 子供が買ったアイスが落ちないか気になってしかたなかったり。

 そのほとんどが、パントマイムです。セリフなんてほんのちょっとだけど、なにがどうだというわけでもない、ほのぼの感が素敵です。

   

 「ぼくの伯父さんの休暇」のノベルズが図書館にありました。

ずっとムッシュ・ユロを観察している形で話は進んでいきますが、この語り手はいったい誰だろうと思ったら、映画のなかで、最後の最後にユロ氏に名刺を渡しているおじさんだった。

うまいなあ。またこの映画をみたくなりました。

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2006年8月23日 (水)

ポンヌフの恋人

DVD ポンヌフの恋人

販売元:東北新社
発売日:2006/10/27
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ポン・ヌフとはフランス語で「新橋」で、そしてパリで一番古い橋。

 アレックス三部作、の三作目にあたるこの作品のアレックスは、老朽化したポンヌフに住んでいる。

 そのポンヌフに転がりこんできた、やはりホームレスの生活をしているミシェルに恋をする。

 ミシェルの荷物をあさり、ミシェルの元恋人をとおざけ、ミシェルのために魚を盗む。

 冷静にみれば、ほとんどストーカーなのだけど。

 パリの美しさと、ホームレスの現実の汚さのあまりの落差に、ひいてしまう人もいるかもしれないけど。

 花火をバックに、ミシェルを、うっとりとした顔で抱きしめて踊る。抱きしめられているミシェルがべろべろに酔っているのが、そのうっとりとした顔とは対照的でせつなくて。

 アレックスが、祭りの日にやる大道芸。それをみて、はじめて微笑むミシェル。

 二人ででかける海。すごくすごくうれしそうに笑いながら手をつないで走るアレックス。  

 再会した二人が雪まみれになりながらもポンヌフですごすシーン。

 最初の頃、アレックスがミシェルに残すメッセージ。

「 誰かが君を愛している
 君が誰かを愛していたら「空は白い」と言ってくれ
  相手は「雲は黒い」と答える。
  それが愛の始まりだ」

  不眠症の浮浪者だって、恋をする。

 その浮浪者がフランス人ならば、ロマンティストなのはなおさらだ。

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2006年8月16日 (水)

巷説百物語 -京極夏彦

京極夏彦 巷説百物語 DVD-BOX ディレクターズエディション DVD 京極夏彦 巷説百物語 DVD-BOX ディレクターズエディション

販売元:東宝
発売日:2004/02/27
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三頭身の又市がかっこよくみえてきて不思議w

 うんちく好きなので京極夏彦さんの小説、大好きです。

 妖怪とは、心にわいてくるネガティブな気持ち、「魔がさす」の「魔」に名前をつけたもの。

 京極堂シリーズ、巷説百物語シリーズ、ともに、妖怪をそういう風に扱っているので、今までの不思議話系小説のように、無駄に呪文や不思議な技は使いません。そこが気に入ってます。

 

 「巷説百物語」は作者本人が「必殺シリーズ」へのオマージュといっているだけに、確かに必殺仕事人くさい。だからでしょうか、題材にしやすいのでしょう。TVドラマも2種類でき、アニメにもなっています。

 アニメ巷説百物語は、画風は大人向けの「日本むかしばなし」のよう。そして内容は、日本むかしばなしの「後味の悪い」話をもっとえぐくしたようなもの。

 DVDを買おうか迷っていた私に、姉がいいことを教えてくれました。

 今月、1話~4話がYahoo!動画で、無料配信されているとのこと。

 すごく嬉しい!。しばらくは楽しめそうです。

 

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ピタゴラスイッチ

NHK ピタゴラスイッチのページ

 「こっちむいて二人で前ならえー」と歌いながら、踊ってしまっている今回の帰省。

 二人一組でやってこそ楽しい、アルゴリズム体操、アルゴリズム行進。

 元ねたはNHK教育番組です。

 あなどれません。

 ちょっとしらなかった、工業製品の紹介。

 一本の線が犬になり、家になる。

 そして、ルーブ・ゴールドバーグマシンを現実化した「ピタゴラスイッチ」。

 監修は佐藤雅彦さん。「バザールでござーる」や「ポリンキー」を作った方です。

 全体的に理系の雰囲気がただよい、そしてまちがいなく、大人になってから「あの番組大好きだったー」と、話題になっちゃう番組でしょう。

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2006年7月27日 (木)

SAYURI

SAYURI プレミアム・エディション DVD SAYURI プレミアム・エディション

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2006/07/05
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桃井かおりさんとコン・リーがすばらしい

 この映画のキャッチコピーは「日本がうらやむJAPAN」だったと思いますが、上手なコピーだと思います。

 私の頭のなかにある「英国」が、失業者あふれて一年中曇り空のイギリスと違うように、アメリカ人、というか、西洋人があこがれる日本は、きっと本当の日本より美しいのだろうなと思うと、それをかいまみせてくれたこの映画は「ラスト・サムライ」同様、普通に楽しめました。

 主人公のサユリは一途で一生懸命だけど、どちらかというと、同じ町屋の「おカボちゃん」の一生の方がきになります。ちょっと、「嫌われ松子」っぽくて。

 そして、女同士の戦い、という点では、「紅夢」の方がこわかった。そういえば「紅夢」の主人公はコン・リーでした。この人は上目づかいの顔が本当に怖くてきれい。

 

 着物が右前とか、その提灯は中国だ!とか、なんで英語?とか言ってたら、「王さまと私」や「敦煌」や「ホテル・ビーナス」どころか、TVでやってる時代劇ほぼ全てに文句をつけなきゃいけません。

 リアリティを求めたいのなら、ドキュメンタリーをみればいいのです。

 少なくとも、「チート」や「ライジング・サン」みたいな否定的なイメージ満載より、よっぽどましだと思うけど。

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2006年7月20日 (木)

愛は静けさの中に

愛は静けさの中に DVD 愛は静けさの中に

販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
発売日:2006/02/24
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ドナ役のマーリー・マトリンがとにかくきれい

 昔、手話で会話している方は、「声が出せない病気」だと思っていました。

 耳が聞こえないから結果として、発声する能力を身につけにくいとは思っても見ませんでした。
  想像力が足りないと、我ながら思います。

 

 姉と二人で手話をなんとなく勉強したことがあります。
 その時にはじめて、全てのの単語が決まっているわけではないことを知りました。

 

 例えば、「青」を示したいときに、ひげをそったばかりの色=青という意味であごをなでてもよければ、そのとき着ていた青色の服をさしてもいいわけです。

 言葉というものは、相手に伝えるための手段の一つにすぎないということを、そのとき実感しました。

  

 「愛は静けさの中に」は、聾唖学校に赴任してきた教師とその生徒、そしてそこで働く、やはり聾唖の女の子、ドナの話です。

 声を出すことに臆病になっていたドナが、声を出してみろ、と問い詰められ、「It is my voice!」と叫びながら泣き崩れる。
 自分のだしている音に自信がもてない怖さは、自分の気持ちを上手く言葉にできない時の比ではないだろうな、と思います。

 

 ドナが、海の音を体中で表現するシーンは、それとはあまりに対照的に、自信にみちている。
 波の音の、よせてかえすくりかえしも、一瞬、感じる静けさも、全て、そこには含まれていて、ああ、これは確かに海の音だ、と、納得をしてしまう。

 
 
 どちらがいいとか悪いとかではありません。
 ただ、ドナの、海の音としての手話が、音としての言葉に劣ってるようには思えない。
 むしろ、どの世界の言葉より、的確で、美しい。

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2006年7月 7日 (金)

ジャン・コクトー/オルフェ

ジャン・コクトー/オルフェ DVD ジャン・コクトー/オルフェ

販売元:アイ・ヴィー・シー
発売日:2005/09/28
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ジャン・マレーの彫刻のようなお顔ったらない

 西村玲子さんのエッセイで紹介されていて興味を持った。

  鏡を使って表現された死の世界。モノクロの、シンプルなつくり。

 詩人であるオルフェをひきつけてしまう、その死の世界の美しさ、

そして死の世界の王女?をひきつけてしまう、オルフェ役のジャン・マレーの美しさは、

どちらも、なっとくものの迫力。

 これにひかれて、「美女と野獣」もみてみた。
 野獣の館の燭台が人間の手でできていて、たったそれだけで「魔法の館」の不思議さを示していてこれもすばらしかった。

 ただ、ジャン・コクトーにははまらなかった。

 これだけだったら忘れちゃっていたかもしれないけど。

 「オルフェ」を観た1ヶ月後位のこと。

 Stingのプロモーションビデオを買い、 「We'll be Together」 を観て、あっ!となった。

 「オルフェ」の最初のシーン、カフェで、死の世界の王女と出会うシーンをそのままぱくっていた。

しかも、オルフェ役はSting、王女役は当時の恋人で今は妻のトゥルーデイ。

 王女役が今まで連れて歩いていた詩人(Stingが二役)を捨てて、オルフェ(Sting)に声をかける。

 カフェでの乱闘シーンの構図。どれもこれもそのまんま。

 元ネタ知っているだけに、このプロモーションビデオは、今でも一番お気に入り。

 でも、どうしてオルフェなんだろう???

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2006年7月 2日 (日)

M:I:3

M:I:3 公式HP

映画の日なのでみてきました。

トム・クルーズは嫌いじゃないです。

ミッション・インポッシブルは、1よりも2が好きです。

で、3。

面白かったのですが、なんというか、テンポがよすぎて、ストーリーが終えませんでした。

ノリで流してしまえばいい映画、というのはあるのでしょうが、

今回のこれは、ストーリーが気になって仕方ありません。

こういうとき、原作があればすぐ読むのですが、多分、これはない..だろうなあ、多分。

仕方なく、ぐぐって、他の人の解釈を探してます。なんか屈辱w。

そして、関係ないけど、

2の時に、あんなに生死をともにしたのに、やっぱり別れちゃっているのか、イーサン・ハントw

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2006年6月27日 (火)

乱歩地獄

乱歩地獄 デラックス版 DVD 乱歩地獄 デラックス版

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/05/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

乱歩の初期作品をこよなく愛せる人ならば...。

 特異な愛情表現、悪くいえば変態的な欲望というのは、誰でも持っているものかもしれない。

 そう思っても、乱歩の初期の作品を読むと、あの、妖しい世界の妖しい人たちに共感できる部分があるとあせる。

 この主人公に共感するのは、やはり少数派、いやへたすると自分だけかもしれない。

 そんな怯えを持ちながら、でも、あえて人に聞く機会もないので怯えたまま、他の短編もまたあさる。

 と、いう状態でしたが、

 でも少なくても、この映画の彼らよりは、モラリストだろうなとは思います。比べる対象が間違っている、という話もありますが。

 「乱歩地獄」はオムニバスの短編4編。ほとんどせりふがなく、それこそ原作を読んでいなければ、みるのも退屈なものもありますが、そのどれもが悪夢のよう。

 恐ろしいのは、その悪夢がどれも「究極の愛情表現」でもあるところ。

究極であるがゆえに、甘美でおぞましい。そして愛情が究極であれば悪夢になってしまうという、その事実にもまたぞっとする。

 個人的にはえぐさでは「フリークス」といい勝負ではないかと思ってしまうのですが、それでもおすすめはおすすめです。

 なんといっても乱歩が文章化した悪夢を、それを現実の世界で再現されているのですから。

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2006年6月23日 (金)

さらば、わが愛/覇王別姫

さらば、わが愛/覇王別姫 DVD さらば、わが愛/覇王別姫

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2005/11/25
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なんだかメロドラマのようなジャケットは不満です

 イケメン系やジャニーズ系にははまったことはありません。

 そして二丁目にいらっしゃる方々に興味もありませんが、どうも私は女装というか、化粧の似合う男の人に弱いです。

 ボーイ・ジョージやら、「必殺仕事人」の時の京本政樹。そしてこのレスリー・チャン。

 もともと自他ともに認める「女の子好き」。精神的なレズ、いや、精神的なバイなんてものがあるのなら、それは私の事だろう という、認識とあわせて考えると、ちょっと皮肉な話ですが、それはともかく。

 レスリー・チャンの美しさにひかれて手にとったのが最初です。そして二回目からは、この濃い物語にみせられて手にとらずにはいられません。

 「覇王別姫」は有名な京劇らしいです。主人公の二人は小さい時から厳しい稽古をつんだ、「覇王別姫」を得意とする京劇役者。チャン・フォンイーが覇王、レスリー・チャンが別姫のコンビです。

 二人が厳しい稽古のうちでよりそい、つくられていく友情。蝶衣(レスリー)がいつか、本当に愛するのも無理はないような男っぷりな小棲(チャン)。

 二人がまだ子供の頃、せりふをうっかり間違えた蝶衣をかばうように、涙をにじませながら、キセルを蝶衣の口につっこむ小棲の姿。

 パトロンに体をはじめて預けた後に、何も言わずに捨て子をだきかかえる蝶衣。

 想いをかけていた高級娼婦を階下でうけとめる小棲の微笑み。

 やがて妻となった彼女だけど、文化大革命の際、小棲は彼女を、「かつて娼婦だった」と批判する。そのとき、蝶衣がはじめてみせる、彼女への同情。

 戦争が終わり、共産党がさかえ、古きよき文化が批判され、消えてゆく。

 最後にはまた、二人だけが残る。

 ラスト、蝶衣はどちらを選んだのだろうか。生か死か。そしてどちらを選んだとしても、思わずにはいられない。何故、それを選んだのか。

 日本人には理解しがたい共産党の時代。そして文化大革命。これについては後年「ワイルド・スワン」のおかげで、この映画でのそれらの意味が少しはわかりました。

 けれど、それ以上に、芯から役者である彼らの心情。そして長きにわたる友情。愛情。そればかりは私にはわかりません。わからなくて、強く、魅かれます。

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2006年6月19日 (月)

ショーシャンクの空に

ショーシャンクの空に Music ショーシャンクの空に

アーティスト:サントラ,インクスポッツ
販売元:ソニーミュージックエンタテインメント
発売日:1995/06/01
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いや、サントラがおすすめなわけではないのですが、写真がこれしかなかったので..

 ティム・ロビンスが好きなのですが、ジョニー・デップと同じく、あんまりストレートにいい人の役をやってくれません。

 ミスティックリバーも宇宙戦争もヒューマンネイチャアも、ひねた役がおおいです。

 だけど、この「ショーシャンクの空に」はストレートにティム・ロビンスの笑顔が映えます。

 刑務所の中で、生きる望みももたないようでいる彼が、実は誰より不屈の精神をもって、いつの間にか皆をひきつける。

 彼は決して罪人だったわけではなかったのに、自分なりの罪をつぐなうように、皆に幸せをもたらしていく。

 屋上の上で、自分への報酬をうけるかわりに皆にビールを要求した後の満足そうな微笑。

 フィガロの結婚のレコードを刑務所のスピーカーで流し、眼をつぶって満足そうに聞きほれる。

 モーガン・フリーマンにハーモニカをプレゼントしたときの笑顔。

 何より、最後の青い空と海の下で、モーガン・フリーマンと再会するシーン。

 涙がでる。ただ、勇気がもらえる、とか元気がでる、とかじゃなくて、ああ、よかったなと心から思う。

 そして、明日の自分をしっかり生きようなんて、気恥ずかしい事を思ったりする。

 感動する、って、こういう事だ。

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2006年6月16日 (金)

明和電機のナンセンス楽器

明和電機のナンセンス楽器 DVD 明和電機のナンセンス楽器

販売元:ビデオメーカー
発売日:2005/08/24
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タップダンスの機械が好きだ。

英語でしゃべらナイトに明和電機がでていたので、つい宣伝w。

 明和電機が、TVに結構でていたときには、正直、しらなかったのですが、

昨年、「明和電機ナンセンスマシーンズ展」をみにいってすっかり大好きに。

何が素敵って、理系チックなガラクタの数々。どう聞いてもふいごの音以外には聞こえない人工声帯。洋服をかけるとはちみつだらけになるハンガー。魚の動きで文字がうたれるタイプライター。

 そんなジャンクなもののなかでも、音楽系のはでも楽しい。巨大なマーガレットの花びらが木琴はとてもラブリー。魚でつくった系がおおいよね。魚のハープとか。

 くだらないものを、真面目に作る。その姿勢がすっごい好きだ。ギャグはすべることおおいけどねw。

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2006年6月15日 (木)

愛人(ラマン)

愛人(ラマン) 無修正版 DVD 愛人(ラマン) 無修正版

販売元:ビデオメーカー
発売日:2000/08/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

原作者はこの映画の出来は気に入らなかったらしいけど。

確か「Olive」に書評が載っていたのだった。ちょうどデュラスが日本でとりあげられてたときだったのかもしれない。

 原作者が、何度も書いたエピソードの、本当の物語。

 デュラスの独特の短い文章はひどく抽象的で、高校生の私には正直、難しかったのだ。

 難しい、というのは、頭の中で、映像化しにくい、という事。特に全部を通して読むとわからない。でも断片を読むとわかる。そんな不思議な本だった。

 だから映画化が決まって、観た時にはうれしかった。世間の評価はいまいちだったかもしれないし、話そのものより、セックスシーンが話題になってしまって、レンタル屋では「ソフトポルノ」の扱いでおいてあって悲しかった。

 だって、メコン川をわたる船にのる主人公の姿、小説どおりのイメージですばらしかった。

車の中で、手をつなぐシーン。寝た後に中華街で、もりもりご飯を食べているシーン。

友達とタンゴを踊る。そのかわいさ。

 そして、最後の、主人公が船の中で泣くところ。

 その全部に、印象的な音楽が流れて、せつなくなってくる。

正直、「ラマン」ではないかもしれない。一人の、女の子の稚拙な恋の話だ。

おすぎさんが批評で書いていたとおり、これは「初恋」というタイトルがふさわしい。

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2006年6月13日 (火)

陽暉楼

陽暉楼 DVD 陽暉楼

販売元:東映
発売日:2002/08/09
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誰も彼もがかっこいい

 女なので、お茶屋遊びは一生できないとは思います。

 んでもって、年齢的にも容姿的にも、芸者の世界にはとてもとてもはいれません。

 そのうえ、こんな映画みちゃったら、怖くて怖くてなおのこと、入れそうにもありません。

 

 女衒がつれてきた、女の子。しこまれて、磨かれて、修行して、一流の太夫になって、でも男に惚れて捨てられて。捨てられても忘れられなくて身請けすら断って。

 女衒にくっついてた蓮っ葉女。粋がって、ついてまわって、太夫にはりあって。いまさら芸者にはなれないで女郎になって、そこを女衒に助けられたのに、落ち着こうとしたところでまたトラブルにあって。

 そんな女達を売り買いしながら、自分の気持ちはほとんどあかさない女衒の過去がすごく気になる。

 女衒役は緒方拳。この人、「にっこり」顔もたまらないけど、ほんと、セクシーな人だねえ。あ、セクシーだからこそ「にっこり」が映えるのか。

 池上季実子さんが髪ふりみだしながら、惚れた男の待つ店に行くところ。

 浅野温子さんが、荷物かかえたまま駅で「おとうちゃん」をまつところ。

 そして、逃げながらも、身重の女の人をかばってしまった緒方拳。

 誰も彼もが格好よくてため息ものの、これぞ日本映画。

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2006年6月11日 (日)

12人の優しい日本人

12人の優しい日本人 DVD 12人の優しい日本人

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2000/10/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ブレイク寸前の豊川悦司がいい!

 昔むかし、芝居にはまっていたころ、「夢の遊民社」か「東京サンシャインボーイズ」かといったら、断然、「夢の遊民社」派だった。

 だから、三谷作品の舞台はみていない。

 この映画をビデオでみたとき、心の底から後悔しましたよ。あー観ておけばよかった!

 陪審員制度を、日本でやったらどうなるか、という話。ネタ元は名作「12人の怒れる男たち」。

 2時間、12人がしゃべってるだけなのだけど、これがすごーく楽しい。

 同情しちゃたり、皆と意見あわせちゃったり、優柔不断だったり。

あー、いるいる、こんな奴。いや、自分だったらきっとこの人と同じだな。なんてことを思っちゃう。日本人ってこんな感じ満載。

 三谷幸喜、万歳!

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2006年6月 2日 (金)

恋のためらい-フランキー&ジョニー

恋のためらい フランキー&ジョニー DVD 恋のためらい フランキー&ジョニー

販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
発売日:2005/10/21
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主人公の気持ちがひしひしとわかるお年頃になってしまった...

アル・パチーノは正直、あんまり好きでない。演技過剰な気がして。

ずっとそう思っていたのだけど。

この映画だけはお気に入り。

「フランキー&ジョニー」という、オールディーズの曲が原題なのだけど、映画冒頭に流れるその曲は正直知らなかった。

 昔、映画館で予告をみて、そのときのいきなりバックが花いっぱいになるシーンが気になって、DVDになってからみた。

 ウェイトレスをするフランキーを、コックとしてはいってくるジョニーが一生懸命口説く。

それをちょっとうれしそうに照れくさそうに聞き流すフランキーがキュート。

「面倒くさいのはこりごり。一人で家に帰ってピザが食べたいのよ」というせりふも、

「一人でいるのは怖いし、一人でなくなるのも怖い」といって泣く気持ちも、

恥ずかしながら、すごくよくわかる。

一度、結婚に失敗しているジョニーは、そんな彼女を、本当に情熱的に追いかける。

心の底から、誰かと一緒にいたい、という気持ちがあふれんばかりに伝わってきて、

うらやましいなあ、と、ちょっと思ったりもするw。

 いい年をしてキモいと思ったらおしまいかもしれないけど、

この年だからこそ、誰かと一緒に人生を歩みたいと、切望する。そんな気持ちがよくわかる。

 人生に、ちょっと疲れて、でも本当は希望を捨てきれない、微妙な年代の素敵なラブストーリーだと思う。

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2006年5月30日 (火)

散り行く花

散り行く花 (トールケース) DVD 散り行く花 (トールケース)

販売元:アイ・ヴィー・シー
発売日:2003/06/20
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無理な注文だとわかっちゃいるけど、もちょっと映像、きれいだったらなあ

故淀川長治さんが、あちこちの本ですすめていたときから、気になってました。

気になって気になって、あこがれすぎて、

初めてみたときは、絵かとまちがうほど、古い映像にちょっとがっかりしました。もちろん無声。

だけど、そんなことおかまいなしに、せつない映画。

夢にやぶれた中国人。虐げられている女の子。

女の子が、お父さんの残した食べ物をあわててほおばるシーン。

中国人のお店で、品物をうっとりと眺めるシーン。

そして、時代が時代なのだから、仕方ないのだけど、

親切にしてくれる中国人のことを、「ダーティ・チャイナ!」って呼ぶあたり、

なお、切ない。

哀れみとも、恋とも、つかない、この二人を、なんと呼んだらいいのだろう。

間違っても、リメイクなんてしてくれるな。

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2006年5月25日 (木)

ガチャピンチャレンジ

ポンキッキーズ21 30周年記念 ガチャピン チャレンジシリーズ DVD ポンキッキーズ21 30周年記念 ガチャピン チャレンジシリーズ

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2003/12/17
Amazon.co.jpで詳細を確認する

このおかたにスポーツで勝てる人なんていないだろう

知らない間にシリーズ化して、第4弾まででているらしいけど。

ガチャピンが、ありとあらゆるスポーツをこなしているのは、

皆知っていることだろうけど。

そしてこのDVD はそれをまとめたものだけど。

検索していて、ふと、気になった一文を発見。

「ガチャピンは実はサーフィンだけは苦手らしい」

...中の人みつからなかったのかなあ。

あっ、ガチャピンには中の人なんていないんでしたっけねw。

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2006年3月 6日 (月)

ドンファン

ドンファン DVD ドンファン

販売元:松竹
発売日:2003/11/22
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かっこいいなあ...

 ジョニー・デップが、かっこいい事くらいみんな知っている。
 でも、かっこいい役をやっているのはあんまり少ない。

 少々変人がかった役だったり、悪人だったり。それを、「さすが演技派!」とたたえる人も多かろうけど、
たまには、顔にみあったかっこいい役もやってもらいたいもんだ。

 で、「ドンファン」。
 いや、やっぱり変人の役なんですが。
 自分がドンファンだと思っている患者役のジョニーデップは、むちゃくちゃキュート。
 医者に、眼をきらきら輝かせながら自分の恋愛歴を語る姿も、その回想シーンの姿も、色気満載w。
 ついでに、恋愛症候群にはまっていく精神科医役のマーロン・ブランドもすごく素敵だ。
 最後のシーンで、奥様とダンスを踊るシーンなんかは、こっちがたまらなく嬉しい気分になってきちゃう。
 んで、恋愛したいな、という気分になる。
 
 エンディングの、ブライアン・アダムスの曲もなぜだかすごく、幸せな気分になって、
 この映画は、まるごと人を幸せにする。

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2006年1月29日 (日)

或る夜の出来事

或る夜の出来事 DVD 或る夜の出来事

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2006/02/01
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 

 本屋で最近、DVDが売っている。なんと500円で。

 古いタイトルが多いけども、何がせつないって、その「古いタイトル」というのを売りについ数年前までは馬鹿高い値段で売っていたものばかりだ。

 とりあえず、すかさず購入したのが上。

 クラーク・ゲーブルの、あのスケベったらしいひげおやじ顔が魅力的にみるようになったのは「風と共に去りぬ」のおかげだけど、かわいらしい表情が心臓どまんなかだったのはこの「或る夜の出来事」をみてから。

 お嬢様をふりまわされて髪がみだれてくるのも素敵。えらそうにヒッチハイクの講釈をたれるのも、ドーナツの食べ方を「あたりまえ」といわんばかりに教えるのもすごくかわいい。

 最後の、おこりながら、お嬢様の父親にむかって「Yes!」と答えるシーンなんてもう最高。

 ローマの休日の元ネタとも言われてるけど、こっちの方がよりユーモアいっぱいで好きだなあ。

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